「水もしたたるいいところ・朝倉市」
イベント情報 福岡
2022.12.18
朝倉市は福岡県のほぼ中央部に位置します。福岡市内から車で1時間圏内にありながら、豊かな自然に恵まれ、フルーツの里として農業や果樹栽培が盛んな所です。
また、九州一の大河「筑後川」が流れ、豊かな水に恵まれています。
「朝倉」の名前の由来です。西暦661年、斎明天皇と中大兄皇(のちの天智天皇)が言った「朝なお闇(くら)き」が「朝倉」という名前の由来と言われています。
朝倉を訪問して、先ず向かったのが「朝倉市役所」です。
そこで福岡市に西区から起業のために移住してきた中村さんにお会いして話を伺いました。朝倉は鹿が多く農作物を荒らすため狩猟時期になると狩りをして、ジビエ料理を提供しようと思い「お試し居住施設」を3日間利用し、移住を決めたそうです。
「自然も豊かだし、食べ物もおいしい、人も優しくてこんないいところないですよ」と笑顔で応えてくださいました。
中村さんも利用した「お試し居住施設」ですが、朝倉市は無料で3日以上2週間以内で提供されています。Wi-Fiも完備されており、光熱費も必要なく、身の回りの物さえ持ってくればそれ以外は全て揃っています。秋月にあり少し離れていますが、コミュニティバスも走っています。この写真はお試し居住施設内です。
さてお昼は「秋月竹地蔵 愛深」でお蕎麦をいただきました。
秋月は九州の小京都と言われ、年間に訪れる観光客は30万とも50万ともいわれているところです。
丁度紅葉の時期に伺ったのでお店の前はとても綺麗でした。
水が美味しいので、お蕎麦の味は絶品でした。その後、秋月城址へ向かいました。「秋月」は黒田官兵衛の孫黒田長興を藩祖とする秋月藩の城下町です。
城跡は福岡県の指定史跡に指名され、本門と長屋門が県指定有形文化財に指定されています。現在は「秋月中学校」があり、この中学校に通いたいと引越ししてくる人もいるそうです。
秋月中学校
私が訪れた11月13日は「鎧揃え」のお祭りの日でした。生憎のお天気にも関わらず内外から多くの観光客が訪れていました。長さ1メートル、重さ30㎏の火縄銃(大筒)を撃つ林流抱え大筒も披露されていました。こちらには「地域おこし協力隊」の埼玉県からIターンで移住してきた栗林さんも同行してくださいました。お子様を自然豊かな場所で育てたいと考えて1年半前に朝倉へ移住なさったそうです。
「水も食べ物もおいしいし、子供もすっかりこの土地に馴染んで今ではこっちの言葉を使いこなしていますよ」と笑って仰っていました。
朝倉はアウトドアの施設も充実しており、キャンプ場や本格的なマウンテンバイクコースもあります。
自転車に乗る人も乗らない人も楽しめる大きなイベント「あさくらサイクルフェスティバル」も毎年行われています。
また、朝倉には「小石原ダム」「江川ダム」「寺内ダム」と3つのダムがあり、福岡市やその周辺に水を供給していることもあり「水のふるさと」とも呼ばれています。
朝倉にはきれいでおいしい水があり、ぶどうや柿などの果物の他、米や麦、青ネギなど多様な農産物の生産地として全国的にも有名です。
フルーツの産地としても名高い朝倉市は、きれいな水と空気に恵まれた環境にあります。ある関東からのIターン移住者の方は、お子さんがアレルギーだったが、朝倉に来て「水」のおかげで改善されましたと仰っていました。
冒頭の写真は3連水車です。200年以上もの間、田に水を供給しています。例年6月17日から10月中旬まで筑後川からの水を送り続けています。また、お盆の時期は夜ライトアップされ、また別の顔を見せてくれるそうです。
原鶴には温泉もあり、福岡県内随一の湧出量を誇っています。また、昔ながらの漁法として行われている鵜飼いは毎年5月20日の鮎漁解禁から10月中旬まで行われています。
最後に訪れたのは、Uターンで関東から戻ってきてCafe「HIRO」を経営している鬼塚さん一家です。鬼塚さんに朝倉を一言で表すと何ですか?と尋ねたところ、「穏やかです」と仰ったので、人が穏やかなんですか?と聞くと「いや、全部です。過ぎてゆく時間も人も空気も全てが穏やかなんです」と教えてくださいました。
今回「朝倉市」を訪問して自然も農作物も水も豊かで、笑顔があふれている町だなと感じました。3家族の移住者からお話を伺うことができましたが、口をそろえて「いいところですよ」と仰っていました。
私は皆さんの笑顔と新鮮な野菜、果物をたくさん購入し、とても幸せな気持ちになりました。
皆さんも時間や風、人が穏やかな「朝倉市」に移住してみませんか??