移住者インタビュー

LIFE STYLE うきは市

「いつかは福岡に帰ろう」その思いを早めに実現してよかった!いまの暮らしに満足しています。

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Uターン

野中 聡士さん

Profile
野中 聡士さん(33歳)
Work

産業用機械メーカー(筑水キャニコム:福岡県うきは市)勤務

筑紫野市出身。高校卒業後、兵庫県の学校で自動車技術について学んだ後、自動車メーカーへの就職のため東京へ。フィールドエンジニアとして働き、中南米パナマ共和国での駐在も経験する。2017年に福岡へUターンし、農業・林業用などの産業用機械メーカーに就職。2020年に結婚し、公私ともに充実した日々を送っている。

一度は就職のために東京へ。海外に赴任したことで、家族がいる福岡への思いが強くなりました。

Q. 福岡県内の企業に就職したいと思った理由を教えてください。

高校まで筑紫野市で過ごし、神戸にある自動車技術関連の学校へ進学しました。卒業後は福岡に戻るつもりだったのですが、就職活動がちょうどリーマンショック直後ということもあり、希望する就職先を県内で見つけることができませんでした。そこで東京にある自動車メーカーへ就職することになりました。フィールドエンジニアとして中南米を担当し、現地代理店のサービス体制の構築や新製品の研修などを主に行っていました。

いずれ福岡で暮らしたいという思いはずっと心にあったのですが、Uターンを決意したのは2年間のパナマ駐在がきっかけです。中南米で出会った人たちは、金銭的な面で裕福であるかどうかに関わらず、皆さん家族や周りの人たちをすごく大切にして活き活きと生活しているのが印象的でした。その様子を見て、家族がいる福岡で暮らしたいという思いがより強くなりました。また、当時勤めていた会社の福岡出身の方が「定年後に帰りたいけど、故郷は待ってくれているようで、実際はそうじゃない」と言っていたのが印象に残っていて…確かに数十年後、いざ急に福岡へ帰ってきても、すんなり暮らすのは難しい気がしたんです。やはり早くから住み続けるということが大切だと思い、30代を迎える前に福岡に帰ることにしました。

Q. 就職活動はどのように行いましたか?

これまでの経験を生かせるメーカーを希望していて、転職サイトで現在の会社と出会いました。東京の事務所で現在の社長や副社長、役員人事の方と面接をしたのですが、その時に社長が「福岡に帰った時に本社訪問をして、入社するかどうか決めていいよ」と言ってくださって、寛大な対応に驚きました。夏の帰省時に本社を訪れ、明るく元気で活気があり、真面目でありながらユーモア溢れる社風に魅かれ、入社を決めました。

うきはから日本全国、海外へ。ものづくりの精神にあふれる産業用機械メーカーで働いています。

Q. お勤め先はどんな会社ですか?

農業や土木建設、林業などで使われる運搬車や草刈作業車、産業用機械などのメーカーです。1948年に創業し、70年以上の歴史があります。うきは市に本社と工場があり、企画から製造、販売までを一貫して行っています。2021年には新工場も完成する予定です。日本国内はもちろん、ヨーロッパやアメリカ、東南アジアなどでも販売を行っています。こういった産業機械は一般的にアルファベットと数字の型式で呼ばれることが多いのですが、当社の製品には「まさお」など遊び心のある名前がついていて、使ってくださっている方にも「うちのまさおが…」と親しみをもってもらえていることを感じています。

うきは市の本社に隣接する工場で多くの製品が作られています。
本社の窓から見える耳納連山。「疲れた時に眺めるとほっとします」と野中さん。

Q. 現在の仕事内容を教えてください。

営業部署である、国内事業ライン九州センターの係長として働いています。主な担当は、福岡・佐賀・長崎・大分にある建機レンタル企業です。また、土木・造園業者や、自社で緑地管理をする会社に製品を販売する業務もあり、訪問して使い方の説明やデモンストレーションなどを行うこともあります。販売目標もありますが、重視しているのは“いいものを作り、お客さまの役に立つ”という思いです。当社の製品を使うことで、お客さまの作業の負担をどれだけ軽減できるか。そういうことを考えながら、お客さまごとに適した提案を行っています。

私はお客さまとお会いする立場ですので、当社の製品を使っている方々の声を直接聞くことができます。その意見を製品に反映して、改良に繋がるとうれしいですね。当社はものづくりの会社ですので、営業職ですが、ものづくりにも携わっているという実感はやりがいに繋がります。これから先、営業の経験を活かして新しい製品の企画に携わってみたいという思いもあります。

転職を機に営業職へ。大変なこともありながら、やりがいを感じる場面も多いのだそう。
お客様への製品を提案する際は、実機を見て触って使ってもらい体験して頂くことを重要視しているとのこと。

楽しい社内行事も多く、アットホームな雰囲気の会社です。

会社の大先輩が引退した時には、営業の仲間とゴルフ旅行へ。

Q. 社内の雰囲気はいかがですか?

従業員数は約280人で、若い人からご年配の方までさまざまな人が働いています。以前は地元出身の人が多かったのですが、いまは福岡県内を中心にさまざまな地域から人が集まっているので、いろんな方言が飛び交っています。私と同じ筑紫野市出身の人も10人くらいいますね。社員同士の交流も活発です。特に社内のゴルフコンペは多いときには60人が参加し、とても盛り上がります。近くにゴルフ場もあって取り組みやすい環境なので、私も当社に入社してゴルフに本腰を入れました。

また農業が盛んな地域なので、製品を使ってくださっている農家さんや畑をもつ社員からシーズンごとに果物や野菜の差し入れが届くことも。そんなアットホームな雰囲気も気に入っています。

福岡に帰って趣味の時間が増えました。これからも家族や仲間と楽しく暮らしていきたい。

Q. 平日、仕事が終わってからの過ごし方を教えてください。

勤務は8:00~17:10が基本ですが、18:30か19:00頃に退社することが多いですね。通勤時間は車で1時間弱かかります。大体家に着くのは20時頃。平日は趣味を楽しむまでの時間はありませんが、家に帰ってTVのニュースを見ながら妻と他愛のない話をするのが楽しいですし、気持ちがリラックスします。

Q. 休日はどんなことをして過ごしていますか?

さまざまな趣味を楽しんでいます。特にゴルフ、野球、釣りをすることが多いですね。ゴルフは会社の人とも地元の友人とも出かけます。営業の後輩が最近ゴルフを始めたので、一緒に久留米の河川敷で練習をしようと話しています。また、小学校の時から野球をやっていて、今も草野球のチームに所属しています。釣りも長くやっていますが、九州に帰ってきてから海釣りも始めました。福岡の釣り場はもちろん、佐賀、長崎、大分などどこでも行きます。今年は壱岐で釣りをしたいですね。

所属する草野球チームはリーグに参加。野中さんはキャッチャーとして活躍中です。
地元の仲間とキャンプへ。友人の存在も福岡に帰りたいと思う大きな理由でした。

Q. 県内に戻ってきてよかったと思うことはありますか?

やっぱり地元っていいものだとしみじみ感じています。定番ですが、やっぱり食べ物のおいしさは格別です。東京にいる時も、九州料理のお店を探して食べに行ったりしていたのですが、やっぱり何かが違うんです。戻ってきて、好きなものがすぐに食べられる環境に満足しています。

そして、“戻ってこれた”というのが一番よかったと感じている点です。東京で暮らしていた時も頭の片隅にはずっと「いつ福岡に帰るのか」という思いがありました。その不安が消え、気持ちもほっとしています。

結婚したばかりですし、家も購入しました。これからも福岡で家族や友人を大切にしながら楽しく暮らしていきたいです。

※当インタビューは、2021年2月10日に行われたものです。

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