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【体験記事】企業と連携するワーケーションを通して福岡県の魅力を発信

​企業と連携するワーケーションを通して福岡県の魅力を発信

2024.02.15

福岡県では、移住・定住の裾野を広げるため、地域や人々と継続的に関わる「関係人口」の創出・拡大に取り組んでいます。その一環として、ワーケーションやサテライトオフィスの導入を検討している企業との連携を推進しています。
2023年にはワーケーションを積極的に取り入れた新しい働き方を実践し、地方創生や地域課題の解決に向けたワーケーション推進を全国の自治体と行っている富士通株式会社(以下、富士通)と「ワーケーションパートナーシップ協定」を締結。20242月に、協定に基づく取り組みとして福岡県で初となる、同社のワーケーションツアーを34日の行程で実施しました。


 12日目はうきは市、34日目は朝倉市に滞在し、業務を行いながらその土地ならではのアクティビティを体験するとともに、地域の人々との交流を深めることができるプランとなっています。

この記事では、ワーケーションツアーの様子を紹介します。

 

オリエンテーションからスタート!



富士通が行うワーケーションの取り組みについての説明や、うきは市・朝倉市の概要、また今回のワーケーションで活用する施設やオススメスポットなどの紹介が行われました。
 

ワーケーションに適した施設が充実するうきは市



うきは市での拠点となったのは、築60年以上の古民家を改装したコワーキングスペース&シェアオフィス「FLATFORM UKIHA(フラットフォーム うきは)」。JRうきは駅から徒歩約10分の静かな場所にあり、公共の交通機関でも訪れやすいのでワーケーションにおすすめです。



定員30名のコワーキングスペース。電源やWi-Fiはもちろん、プロジェクターやスクリーンを利用できるほか、シャワー室やウォーターサーバーも備えています。有料で使用できるコピー機もあり、業務をスムーズに進めることができます。



宿泊先は「FLATFORM UKIHA」に隣接する築142年の古民家宿泊施設「ごえん」。古民家らしい趣を残しながらスタイリッシュにリノベーションした屋内にはキッチン・ダイニング、客室などがあります。個室にはワークデスクが備えられているので業務も可能です。



会議室を利用することもでき、今回のワーケーションでは参加チームと別拠点とのWeb会議が行われていました。木のぬくもりを感じる明るい空間が心地いいですね。



2日目の午前中はうきはの魅力に触れるアクティビティを実施。うきは市は“フルーツ王国”と呼ばれるほど果物の生産が盛んな地域です。ぶどう、梨、柿など一年を通してフルーツ狩りを楽しめる観光果樹農園「やまんどん」で、旬のいちご狩りを体験しました。



園内に湧くミネラル豊富な“やまんどん湧水”で育ったさちのか、さがほのか、紅ほっぺ、恋みのりなどのいちごを30分間食べ放題で楽しめます。参加者からは「採れたてのいちごのおいしさは格別」「食べ比べも楽しかった」などの声が挙がりました。


いちご狩りのあとは、収穫したいちごを使ったパフェづくりも体験。そのほかに観光交流施設「ウキハコ」で、うきはのフルーツとうきは産のお茶でアイスフルーツティーづくりのワークショップも行い、うきはの新鮮なフルーツを堪能しました。

また、業務後は夕食を兼ねた交流会を行い、さまざまな業界に携る地元の方々と意見の交換を行いました。

 

朝倉市の城下町・秋月でクラフト体験を満喫



朝倉市では、書店・カフェ・コワーキングスペースからなる複合施設「cuwano.(クワノドット)」が拠点となりました。



1階は書店、カフェのスペース。カフェではモーニングからランチ、デザートまで楽しむことができます。



2階のコワーキングスペースには、個室タイプと会議室タイプのスペースがあり、1時間から利用ができます。周囲の目が気にならない個室タイプは業務に集中できそうですね。



3日目の午後は朝倉市でアクティビティを実施しました。まず訪れたのは「筑前秋月和紙処」。朝倉市秋月は黒田長政の三男長興が築城した秋月城を中心に栄えた城下町。江戸時代にまげを結うための元結として和紙が盛んに作られましたが、現在ではこちらが現存する唯一の和紙工房です。職人さんから秋月の和紙の歴史や原料、作り方についてレクチャーを受けました。



その後、参加者一人ひとりが実際に紙漉きを体験しました。「簀桁(すきけた)」と呼ばれる道具は想像以上の重さでバランスをとるのが難しく、和紙の厚さを均一にするのにひと苦労。職人さんにサポートしてもらいながら仕上げていきます。



次々とリズミカルに作業を進める職人さんの熟練の技術にほれぼれ。体験することで難しさや貴重さを実感することができますね。



続いて同じく秋月にある草木染めの「工房夢細工」へ。豊かな自然と染めに適した水に恵まれる秋月で、昔ながらの手法で自然素材のみを使って染色を行っている工房です。商品の販売のほか、草木染め体験のワークショップに参加することが可能です。



スカーフやハンカチなど好きな布を選び、紐や輪ゴムを使って模様を作ります。結び方も職人さんに教えてもらえるので安心ですね。



桜、ヤマモモ、茜、ラックの4色から好きな色を選んで布を染めていきます。



色止めや水洗いを経て草木染めが完成。参加者それぞれの個性が現れた仕上がりとなりました。

その後は、朝倉市でもうきは市と同様に、業務終了後に地元の方々との交流会を開催しました。
 

ワーケーションを振り返って

すべての行程を終えた最終日には、今回のワーケーションの振り返りを行い、参加者からはさまざまな感想や意見が出されました。


●うきは市・朝倉市、どちらのコワーキングスペースも非常に快適だった。
フルーツティー作り、いちご狩りなどその地域ならではの体験ができてよかった。
印象的だったのは和紙作り。職人の丁寧な仕事に感銘を受けた。
九州に初めて来たので良い経験になった。うきは市・朝倉市それぞれに特色があり面白かった。
現地に行かないと聞けないような貴重な話を聞くことができた。
地域課題は外部から見て初めて気づくもの。その提案を受け入れる基盤作りが大切。
地域課題解決に向けて考えるときは、地元の人に寄り添った計画が大切だと感じた。
今後のワーケーションでは自分の業務内容と関係のある職種と積極的に関わっていきたい。


関連記事では、ワーケーションの取り組みについて企業や自治体の担当者に聞いたインタビュー内容を紹介しています。

【担当者インタビュー】福岡県と企業が連携するワーケーションを実施して

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