移住者インタビュー

LIFE STYLE 嘉麻市

まるで絵画をみているような、自然のままの自然がある場所。この土地で、もっと成長していきたい。

移住者DATA

Uターン

Profile
寺田 文子さん(39歳)
Data
嘉穂郡桂川町出身。大阪の大学を卒業後、京都で就職し、結婚後はご主人の地元である鹿児島で5年間生活する。2014年に福岡へ戻り、現在は飯塚市内でご主人と2人暮らし。飯塚市に隣接する嘉麻市の酒造メーカーで、広報と営業を兼務している。
Work
酒造メーカー勤務

久しぶりに福岡に戻ってくると案外住みやすくて。このまま住み続けてみてもいいなと思っています。

Q. 移住のきっかけを教えてください。

結婚後、夫の地元である鹿児島で5年間暮らしていましたが、離職をきっかけに、夫と一緒に私の親がいる福岡に戻りました。当初は一時的な滞在のつもりでしたが、久しぶりに戻ってくると案外住みやすくて、気が付けばもう4年になります。昔は、あまり何もない街というイメージがありました(笑)。でも今ではすっかり都会になっていて、人も多いし、食べ物も美味しい。就職もできたので、仕事があるうちは住み続けたいなと思っています。

Q. 移住に際して、何か準備はされましたか?

子どもの頃しか住んでいないとはいえ、ある程度は知った土地。それに、最初は実家で暮らすことが決まっていたので、特に情報収集はしていません。現在は飯塚市内にアパートを借りていますが、物件探しも実家でじっくり行うことができました。まったく知らない土地だったら、地価や住環境などいろんなことを調べないといけないので、その手間が省けたのは、Uターンのメリットですね。それに実家だと、家族がいるので寂しくありませんし。

Q. 仕事はどのようにして見つけましたか?

京都で暮らしていた時に百貨店で働いていたので、同じ職種にしようと思っていましたが、家の近くに百貨店がなくて…。ほかの仕事を2か月くらい探していたら、母がたまたまフリーペーパーで今の職場を見つけてくれました。日本酒が好きですし、酒蔵で働くのは面白そうだなと思って応募しました。実は移住に際して、仕事が見つかるだろうかという不安はありました。でも、実家に住みながらじっくり探せたので、素敵な職場に就職することができました。

Q. お仕事について教えてください。

嘉麻市にある酒造メーカーで、広報と営業を兼任しています。ホームページやSNSの更新、ポスター制作のとりまとめが主な業務。チラシやDMに使うような写真は自分で撮影します。ほかには商品の改善につなげるために、酒屋さんなど小売店の方にお話を伺うこともありますね。やりがいを感じるのは、アイデアが採用された時。自分で描いた絵がお酒のラベルになったり、販売コーナーのレイアウトを提案してそれが採用されたりすると、とても嬉しいです。

チラシやDMで紹介する商品は、寺田さんが撮影します。
ご自身の絵が採用されたラベルを手にする寺田さん。
貯蔵タンクの中で、ゆっくり熟成。お客様の元までもう少しです。
1年間かけて田植えから酒造りを体験する「あかね会」の活動にも携わっています。

「お店や娯楽が少ないなかでどう楽しむか」と、前向きな考え方ができるようになりました。

Q. 移住してよかったと思うことは何ですか?

人が温かくて自然もあり、のびのびと暮らせること。京都に住んでいた頃は一人で寂しく過ごすことが多かったので、今は人の優しさが身にしみます(笑)。とっても気前がよく親切な方ばかりで、野菜をいただくこともあるんですよ。また、車の通行量が多くないので、運転しやすい点も助かります。昔、特に高校生の頃は田舎があまり好きではなく、都会に憧れて、早く出ていきたいと思っていました。でも都会は都会で疲れるんですよね。再び福岡に住み始めてから、この街の魅力に気づかされる日々です。

Q. 移住してご自身に変化はありましたか?

心にゆとりができたのか、「お店や娯楽が少ない中でどう楽しむか」という考え方ができるようになりました。昔の自分だったら、こちらに戻っても「やっぱり何もないところだ」とか「福岡市内で仕事を見つけよう」と考えていたはずです。自然に魅力を感じることもなかったのですが、触れているうちに、いいものだなと思えるようになりました。それに、ここで暮らすようになって地域とのつながりが濃くなったと思います。現在、嘉麻市観光まちづくり協会の企画委員を務めているのですが、イベントの企画などの活動を通して知り合いがずいぶんと増えました。

Q. 休日の過ごし方を教えてください。

移動手段が電車から車に変わったので、ドライブによく出かけています。基本的には、近場で過ごすことが多いですね。気になるお店でご飯を食べたり、買い物をしたり。最近はカフェを開拓するのが楽しくて、気になるお店を見つけたら、夫を無理やり連れて行っています(笑)。美術館や博物館巡りも好きで、年に何度かは太宰府市にある九州国立博物館にまで足をのばすこともあります。

嘉麻市は水がきれいで、手つかずの自然が残っている場所。のびのびと子育てするにはとてもいい環境だと思います。

Q. 福岡の魅力を教えてください。

関東や関西の友達もみんな言いますが、やはり食べ物が美味しいということですね。福岡の飲食店で出てくるお料理は安くて量もあり、もちろん見栄えもしっかりしています。

職場のある嘉麻市は、子どもを遊ばせる場所がたくさんあり、裸になって川に入れるほど水がきれいで、のびのびと育てるにはとてもいい環境。少し足をのばすと街中に行けるので、とても住みやすいと思います。農業体験も行なっているので、ぜひトライしてもらいたいですね。

Q. 嘉麻市のお気に入りの場所を教えてください。

嘉麻市には、人の手が入っていない自然がたくさんあるんですよ。小石原まで続く一本道は、田んぼが広がり民家と電柱がまばらにあって、まるで映画に出てくるような光景。通勤で通る遠賀川沿いの道から見える、夕日が水面に輝く様子もきれいですし、嘉穂アルプス(馬見山・屏山・古処山)の景色は、まるで絵画のような美しさです。ほかにも、興味深い歴史スポットがたくさんあるみたいなので、これから少しずつ探索していきたいですね。まだまだ知らない魅力がたくさんありそうなので楽しみです。

馬見山の中腹にある手作りハムとソーセージのお店「ジャンボンヨーク」にて。
通勤路で見つけた、お気に入りの景色。

地域に溶け込むには、心を広く持つことが大切。心の壁を作らず、いろんな方とコミュニケーションを。

Q. 移住を考えている方にメッセージをお願いします。

地域に溶け込むには、自分で心の壁を作らず、いろんな方とコミュニケーションを図り、地域の習慣に合わせる努力をしたり、心を広く持つことが大切。その上で、自分をしっかり持って、やりたいことを探してみてください。やる気と柔軟性があれば、どこに行っても大丈夫だと思います。福岡の方は気さくな方が多いから、心配いらないはず。移住は、いろんな文化に触れることができて面白いですよ!

※当インタビューは、2018年8月30日に行われたものです。

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