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今日の手しごと ~星野村の源太窯~
カテゴリ:交流 更新日:2015.10.29
今日は秋晴れの中、八女中心地から車で45分ほど離れた星野村にある源太窯を訪ねました。
焼き物を見る前に、まずは車を降りた瞬間からこの土地が醸し出す雰囲気、空気感、時の流れが一気に身体にしみわたる気がして、好きになりました。
源太さんは約50年近く前にこの土地に窯と住居を構えたそうで、移住者の先輩ですね。今ギャラリーとして使用しているこの家も、別の場所にあった空家をわざわざ移してきたそうです。
一度は作り手がいなくなった星野焼も、源太さんが試行錯誤しながら復活させ、30年たってようやく自分でコントロールできるようになったそうです。
上の湯ざましにはお水を、下の湯のみにはお茶を入れてあります。
お茶を入れることによって上薬に混ぜてある酸化鉄が輝き、黄金色、夕日色に見えるのだそうです。
このような夕日焼が生まれた詳しい経緯は私には分かりませんが、日頃からお茶に親しんでいる土地だからこそ、お茶の色が映える白地だけでなく、遊び心あふれる、また別の風情が感じられる、このような夕日焼が生まれたのかなぁと思いました。もちろんその土地の粘土の性質などにもよると思いますが。
その土地や土があって、人とのコミュニケーションがあって、初めて生まれてくる作品。その土地の力強さと人の優しさを感じていただけたらと笑顔でおっしゃられていました。
ここを訪れて、心の奥深くからリフレッシュできる、そんな1日になりました。