
福岡に拠点があることで、九州の取引先との親密さが深まります
2025.1.16
株式会社ミライヒ(以下、ミライヒ)
三井様(代表取締役、CEO)
近藤様(取締役、最高技術責任者)
高野様(ディレクター)
――はじめに、「ミライヒ」の事業内容を教えてください。
三井様 私たちはVRに特化した映像制作会社で、企業や自治体向けのプロモーション映像、大学のオープンキャンパス用の映像などを手がけています。例えば、製造業の求人ページに360度映像を掲載し、まるで現地に足を運んだかのように、ウェブ上で工場内を見渡せるようにしています。また、自治体のイベント用に、横幅40メートルほどの巨大スクリーンに投影用の映像を制作し、地域の景勝地や観光スポットを映し出すことで、その魅力を効果的に伝えています。
スタッフは、私を含めて3人。私が営業活動やディレクションを務め、近藤が撮影や編集の技術責任者、高野がCGを使った3D映像制作などを担当しています。ほかにも多くの外部クリエイターの皆さんとお仕事をしています。ちなみに高野は、近藤がサテライトオフィスの「テレワークテラス宝珠」で知り合ったことがきっかけで入社しました。
高野様 東峰村の地域おこし協力隊として活動していた時に声をかけていただきました。入居企業のスタッフとしてここで働いているなんて、なんだか不思議な感じがします(笑)。
近藤様 当社の強みは、豊富な現場経験と、そこで培った専門知識やノウハウです。また、大型ドローンを取り扱う会社と提携し11Kの高解像度カメラを搭載して空撮をするなど、特殊撮影においても特化しており、このような撮影ができる会社は日本でも数社しかいないと思います。
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スタッフは、私を含めて3人。私が営業活動やディレクションを務め、近藤が撮影や編集の技術責任者、高野がCGを使った3D映像制作などを担当しています。ほかにも多くの外部クリエイターの皆さんとお仕事をしています。ちなみに高野は、近藤がサテライトオフィスの「テレワークテラス宝珠」で知り合ったことがきっかけで入社しました。
高野様 東峰村の地域おこし協力隊として活動していた時に声をかけていただきました。入居企業のスタッフとしてここで働いているなんて、なんだか不思議な感じがします(笑)。
近藤様 当社の強みは、豊富な現場経験と、そこで培った専門知識やノウハウです。また、大型ドローンを取り扱う会社と提携し11Kの高解像度カメラを搭載して空撮をするなど、特殊撮影においても特化しており、このような撮影ができる会社は日本でも数社しかいないと思います。
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――福岡県で行っている事業について教えてください。
三井様 大学のお仕事で、VRカメラで山の中を撮影して、薬草を紹介する動画を制作しました。また、東峰村に住む方に密着した人物伝を制作し、当社のYouTubeチャンネルで配信しています。この地域の方々は、活動的で魅力にあふれているため、自然と興味を引くコンテンツになるんですよ。
――東峰村に進出した経緯を教えてください。三井様 四国や福岡の案件が増えてきたため、私の地元である熊本に近い福岡でサテライトオフィスを探していました。
そんな時にケーブルテレビ局の「東峰テレビ」の方から、サテライトオフィスやワーケーションに対応した「テレワークテラス宝珠」が2022年6月にオープンし、入居企業を募集していることを教えていただきました。実は東峰村には、2017年に九州北部豪雨の映像支援のために、VRカメラを持って訪れたことがあるんですよ。それ以降も、景色を眺めたり陶芸体験を楽しんだりと、プライベートで何度も訪れています。
――サテライトオフィスをどのように利用していますか?
三井様 福岡方面で撮影がある際に、機材のレンタルや編集作業を行っています。現在、当社のスタッフは常駐しておらず、私か近藤が月に1度、平日にまとめて4日ほど利用しています。宿泊場所は、ここから車で3分のところに「ほうしゅ楽舎」※という大浴場を備えた施設や、杷木町にビジネスホテルがあるので不自由しません。
※ほうしゅ楽舎
東峰村の外と中を繋ぐ交流拠点。九州北部豪雨による東峰村復興計画の一環として、2023年にオープンした。
https://hosyugakusya.com
――サテライトオフィスがもたらすメリットや可能性について教えてください。
近藤様 九州の取引先と初めてお仕事をする際に、私たちが縁もゆかりもない東京の会社だと、「どんな人たちだろう?」と構えられてしまいます。しかし、福岡に拠点となるオフィスがあると、それだけで安心感が得られると思います。特に福岡では、人との繋がりを通じて仕事が生まれることが多いため、サテライトオフィスを置くことには大きな意義があると感じています。
三井様 実際に打ち合わせでは、「東峰村からですか」と会話を始めるきっかけになったり、「VRなのに村ですか」と興味を持っていただいたりすることもあるんですよ。

――「はたらく」場所としての環境はいかがですか。
三井様 ゆったりとした時間の流れを感じながら仕事ができています。編集作業をしていると、川のせせらぎや鳥のさえずりが聞こえてくるんですよ。東京本社の周辺は建物ばかりなので、なおさらこの環境が貴重に思えます。
近藤様 「テレワークテラス宝珠」は、VRカメラやドローン、照明などのプロ用機材をレンタルできるので、必要最低限の機材を持参するだけで済みます。これらの機材を東京から運ぶとなると、非常に手間がかかってしまいますから。また、当社専用の企業ルーム、YouTubeなどの収録ができるスタジオ、仮眠室がある点も助かっています。


――会社として、どのようなかたちで地域と関わっていますか?
近藤様 「テレワークテラス宝珠」で行われている「デジタル寺子屋」というイベントで、地域の皆さんにVRゴーグルなどの使い方をレクチャーしています。また、「ほうしゅ楽舎」でも「デジタル体験会」として、VRやドローンの体験を行っています。東峰村はコミュニティの規模がちょうどよく、地域の方と親密になりやすいんですよ。
三井様 東峰村には、地域の魅力を発信したいと考えている方が多く、自分で撮影した動画をSNSにアップして楽しんでいる方もいます。デジタルに関する関心が高く、ご高齢の方でも使い方を覚えるのが早いんですよ。「使えるようになったよ」「VRって面白いね」と言われると、とても励みになります。

――事業の今後の展望について教えてください。
三井様 地元の熊本でも事業を展開したいと考えているため、まずは九州の拠点として福岡に根ざしたいです。そのためにも、はやくサテライトオフィスに常駐スタッフを配置できるようにがんばります。また、「テレワークテラス宝珠」にはイベント運営会社やアナウンサーの会社が入居しており、福岡県には多くのスタートアップ企業があります。機会があれば、一緒に新たなビジネスを展開できたら嬉しいです。最終的にそれが、地域の活性化に繋がると素晴らしいですね。

都市と自然の魅力を活かせる福岡は、ビジネスだけでなく生活にも最適
――働く中で感じた福岡県と東峰村の魅力を教えてください。
近藤様 福岡県は都市部に空港があり、アクセスがとても良好です。ビジネスにおいて、他県への移動も他県からの訪問も、両方スムーズです。また、自然豊かな場所にも近く、例えば都市部から東峰村までは、高速道路を利用して1時間ほどでアクセスできます。
三井様 東峰村は空気がおいしいので、訪れるたびに思わず深呼吸してしまいます。観光名所もたくさんあり、岩屋神社では鎖を頼りに岩場を進むと、頂上に大自然の絶景が広がります。また、雄大な行者杉の巨木群も見逃せません。自然の中でカメラを回していると、無意識のうちに癒されます。
高野様 東峰村には、美味しい食べ物もたくさんあります。個人的には、特産品でもある干し柿がおすすめです。また、日常的に星空を楽しめるのも嬉しいですね。東京では、なかなか見ることができないですから。もちろん人も温かくて、地域おこし協力隊として1年間住んでいる間に、多くの方に支えていただきました。

――最後に、福岡県で起業・ビジネス進出を考えている方へのメッセージをお願いします。
近藤様 福岡県は街が盛えていて、東京と極端に違うところはないので、ビジネスもしやすいと思います。さらに山、川、海もあり、移住するうえでも魅力的です。例えば、都心部で働いて、休日はキャンプなどで自然を満喫するという生活も実現できます。
三井様 福岡県にはさまざまな業種の会社があり、地域の繋がりの中で新しい事業を展開することができます。また、大手企業も多数存在するため、営業活動も行いやすいのではないでしょうか。九州の拠点として、ぜひ皆さんにもおすすめしたいですね。

※当インタビューは、2025年1月16日に行われたものです。
株式会社ミライヒが入居しているオフィスはこちら
「テレワークテラス宝珠」https://tohodx.com
住所:福岡県朝倉郡東峰村大字宝珠山166-1-2F
