SCENE1
新しいことに挑戦したいと思い
地域おこし協力隊に
篠栗町
溝口 聖子さん
出身地:福岡県嘉麻市
前居住地:福岡県福岡市
質問1:地域おこし協力隊に応募された動機を教えてください。
新しい挑戦をしたい
人生百年と考えたときに、元気なうちに自分のできることに挑戦してみたいと思っていました。もともと、お寺巡りが好きで、たびたび京都や奈良を訪れてお寺巡りをしていました。また、旅のプランを立てることが好きだったこともあり、篠栗町が女性の視点を活かした観光を企画する地域おこし協力隊員を募集していることを知り、応募に至りました。
質問2:現在どのような活動に従事されていますか?
地域の魅力を伝えるために日々活動
お寺を中心とした体験型のイベント企画の商品化に取り組んでいます。僧侶の皆様のお話は、自然と前向きな気持ちしてくれたり、安らぎを与えてくれたりするので、自分だけでなく多くの人に体験してほしいと思ったことがきっかけです。また、篠栗霊場の歴史と文化を記したガイド本の作成にも携わらせていただいています。時にはガイドに挑戦するなど、企画を通じて、地域の旅館や飲食店をつなぎ、地域を活性化したいと考えています。
質問3:地域おこし協力隊としてのやりがいを感じることはどのようなことでしょうか?
地域の「点」を「線」でつなぐ
活動の中での様々な出会いの機会を「点」と捉えて、その点同士をつなぐことが、地域おこし協力隊員としての自分の役割だと考えています。地域の中でその役割を果たせたときは大きなやりがいを感じます。地域の方に「よく篠栗に来てくれたね」と言ってもらえることや、相談の声掛けをいただけることが活動のモチベーションになっています。
質問4:地域おこし協力隊として活動する地域に実際に暮らしてみた感想を教えてください。
風情を感じることのできる生活
地域おこし協力隊員として地域での生活を始めてから、毎朝6時に鳴るどこかのお寺の鐘の音で目覚めるのが日課です。鐘の音で目が覚める朝は、とても風情があって気持ちいいです。また、お寺や地域の行事に参加することが増え、生活の中で季節を感じることが増えました。どちらも都心での生活ではなかなか感じることができない、地域での生活の良さだと思っています。
質問5:地域おこし協力隊を目指す後輩へのアドバイスはありますか?
地域のためにできることから
まずは自分が役に立てることからやってみることをお勧めします。初めから自分の理想を追うばかりでは、地域の方々に自分の考えを理解してもらうことは難しいです。まずは、自分のできることを率先して行動に移しながら、周りとの調和を取ることで地域の方々も自分のことを分かってくれるはずです。
SCENE2
地域おこし協力隊で、
理想の仕事の形を
大刀洗町
中津 歩弓さん
出身地:愛知県
前居住地:東京都
Q1.地域おこし協力隊に応募された動機を教えてください。
理想のしごとの形を実現したい
デザイナーとしてブランディングやデザインに関わる仕事をする中で、人と人とのつながりや想いを大切にしたブランディングやデザインをしたいと考えていました。大刀洗町の地域おこし協力隊員の募集内容を見たとき、デザイナーとしてのスキルを発揮でき、首都圏では味わうことのできない人と人との繋がりや想いを大切にした仕事の形を実現できると思い応募しました。
Q2.現在どのような活動に従事されていますか?
地域と一緒に積極的な活動を行っています
町の魅力を発信するフリーペーパーを定期的に作成しながら、町の飲食店テイクアウトプロジェクトや町グルメお取り寄せオンラインイベントなどの企画・運営を行ってきました。どの活動も、飲食店を中心とした地域の事業者さんに協力していただきながら、形にしてきました。現在は、「大刀洗町ドライブインシアター2021」の企画を立ち上げ令和3年春の開催に向けて準備を進めています。また、町のイベント関係のポスターやチラシのデザインにもかかわっています。
Q3.地域おこし協力隊としてのやりがいを感じることはどのようなことでしょうか?
地域や自治体と一緒に前向きに活動できること
デザインやイベント企画など自分の得意分野を活かし、町の人に笑顔で喜んでいただけることが嬉しいです。また、どんな状況でも思考停止になる事なく、前向きに活動できるベクトルを持ち、共に手を取り合いながら活動ができる自治体の姿勢や環境が自分にとても合っており、日々やりがいを感じています。
Q4.地域おこし協力隊として活動する地域に実際に暮らしてみた感想を教えてください。
人が温かく一体感がある
大刀洗町はのどかで自然が溢れていて住みやすいのはもちろんですが、一番に思ったのは「人がとても温かい」というところです。また、地域の方々に一体感を覚えることも魅力で、コロナウイルス感染拡大が地域の飲食店に大きな影響を与えたことを受けて立ち上げた飲食店応援プロジェクトでも、地域の様々な事業者さんと関わりながら、「小さな町なので皆で一緒に頑張ろう!」という雰囲気で運営することができました。
Q5.地域おこし協力隊を目指す後輩へのアドバイスはありますか?
前向きに、情熱を持って活動すること
充実した活動を実現するためには、自治体が求めている人物像やスキルが自分とマッチしているかどうか、慎重に選ぶ事が重要になると思います。また、地域ではコミュニケーションがとても大事です。首都圏から地域に入ると、価値観や文化の違いを大きく感じる事があります。そういった変化を受け入れ、様々な出会いを前向きに、情熱的に楽しむ心があれば、どのような環境でも道は開けると思います。
SCENE3
地域おこし協力隊は、
実現したい未来への最高の入口
大任町
石田 雄輔さん
出身地:福岡県北九州市
質問1:地域おこし協力隊に応募された動機を教えてください。
農業+αの生活をしたい
「農業+α」の生活をしたいと考えて応募しました。私自身が難病を患ってしまったことをきっかけに、普段食べる野菜や穀物等の食べ物について、その大切さを考えるようになり、農業をしたいと思いました。また農業だけではなく、これまでアパレル店を経営していた経験などを活かして、農業関連ビジネスに挑戦したい気持ちもありました。そんなとき、大任町が「農業+α」のナリワイづくりをミッションとして隊員の募集を行っていることを知り、応募に至りました。
質問2:現在どのような活動に従事されていますか?
試行錯誤の自然農法、将来は農泊、農業体験も
町にある(株)おおとうニンニク食品の生産部門で、ニンニクの生産や特産品の製造に携わる傍ら、休耕田を一から整備し、自然農法で野菜を生産しています。また、農業以外の分野においても、これまでの経験から農業と一緒に行うビジネスの検討や、農泊や農業体験の仕組みについて勉強をしています。最近では空き家をDIYして、3年後のビジネスや定住につながる魅力的な空間づくりを行っています。
質問3:地域おこし協力隊としてのやりがいを感じることはどのようなことでしょうか?
自分の「やりたい」を実現していく
日々新たな挑戦であり、そこにやりがいを感じることができていると思います。それは地域おこし協力隊の活動を通して、私自身が実現したい未来に少しずつでも近づいていると実感しているからだと思います。是非、大任町での「農業+α」のナリワイづくりを実現して、大任町で農業を始める新しいモデルとなりたいと思っています。
質問4:地域おこし協力隊として活動する地域に実際に暮らしてみた感想を教えてください。
温かな近所づきあいとイベントでの新しい出会い
農家さんに会いに行ったり、空き家に住むようになったり、地域の方と触れ合う機会を得て、気持ちの良い人間関係を感じています。野菜を持って来てくれたり、声を掛けてくれたりすることはとてもありがたいですし、私も研修などで遠出したときはお土産を持って帰るなどしています。また隊員として企画した自然農のイベントでは、自然農に興味のある多くの方と交流することができ、とても良い経験ができました。
質問5:地域おこし協力隊を目指す後輩へのアドバイスはありますか?
自分のやりたいこと、想いとマッチする自治体を見つけること
自分の想いを受け止めてくれる先輩隊員や自治体職員の方と巡り合うことが大切だと思います。そうした観点では、福岡県は県としても研修やOB・OGとの交流などについて積極的に行ってくれているのでありがたいです。今現在、全国多くの自治体が協力隊を募集しています。自分のやりたいこととマッチし、また、自分の想いを受け入れてくれる自治体が必ずあると思いますので、是非、頑張ってください。
SCENE4
夢の漁師になるために
地域おこし協力隊に
築上町
松村 一成さん
出身地:大分県別府
Q1.地域おこし協力隊に応募された動機を教えてください。
子どもの頃から憧れていた漁師になりたくて
前職は高校講師をしていましたが、学生より続けていた相撲の大会に出場した際に大ケガをし、長期治療のため仕事を退職しました。治療後に自分自身が本当にしたい仕事を考え、幼いころより夢みていた漁師になりたいと思い仕事を探していたところに、築上町地域おこし協力隊として見習い漁師の仕事を見つけ、応募しました。
Q2.現在どのような活動に従事されていますか?
まちの漁協で修業の日々、将来は独立したい
漁師として独立するために、現在は椎田漁協で実際に漁を行いながら技術習得をしています。具体的には、小型定置網(ます網)漁、カニ籠漁、タコ漁、豊前海一粒牡蠣の生産、天然養殖アサリの生産をしています。海産物の水揚げはもちろんですが、漁具製作や海産物の加工にも取り組んでいます。
Q3.地域おこし協力隊としてのやりがいを感じることはどのようなことでしょうか?
担い手不足だからこそのやりがい、全国のお客様からの感謝の言葉
現在、町内の漁師は高齢化により担い手不足です。後継者として期待をされていることもあり、惜しみなく技術指導をしてもらいながら独立に向けて活動しています。また、水揚げをした海産物の販売もしており、お客様から「美味しかった。また、取れたらよろしく」と声をかけてもらった時などやりがいを感じています。
Q4.地域おこし協力隊として活動する地域に実際に暮らしてみた感想を教えてください。
青い空、広い海、そして戦闘機?!
築上町に移住してから驚いたことがあります。海があり、山があり、自然豊かで静かなところと思っていたら、「突然の轟音が!!空に戦闘機が!!」。航空自衛隊の築城基地があり戦闘機が訓練飛行をしています。海で仕事をしながらカッコいい戦闘機見ながら仕事をするのが楽しみになっています。
Q5.地域おこし協力隊を目指す後輩へのアドバイスはありますか?
協力隊のミッションと自分のやりたいことの方向性を見極める
先ずは、協力隊のミッションと自分のやりたいことが、同じ方向性かどうかを見極めてから、チャレンジして欲しいです。私の場合は漁師になりたいと思い、協力隊制度を利用して漁師見習いをしています。知らない町に住んで地域と密接に関わりながらの生活は大変なこともあるかと思いますが、一生懸命に取り組めば地域の方は自然と受け入れてくれるはずです。