1.地域おこし協力隊とは?
制度の概要
3大都市圏等から過疎化等の問題に直面している自治体に生活の拠点を移した方を自治体が「地域おこし協力隊」として委嘱し、一定期間地域に居住して、地域ブランドや地場産品の開発・販売等の地域おこし支援や、農林水産業の応援、住民の生活支援などの「地域協力活動」を行うものです。
地域おこし協力隊員の活動による地域の活性化と併せて、隊員が地域に定住・定着することも目的とされています。
詳細は、総務省のホームページ(外部サイト)やJOINホームページ(外部サイト)をご覧ください。
活動期間
おおむね1年以上3年以下の期間、地方自治体の委嘱を受け、地域で活動していただきます。
待遇等
待遇などは各自治体によって異なります。詳細は自治体の募集要項等で確認願います。
地域おこし協力隊員(例)
A市地域おこし協力隊員 | B町地域おこし協力隊員 | |
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業務内容 | SNSやホームページを作成して、市の情報発信を行っています。 | トマトなどの農産物の加工・販売やトマトジュース等の商品開発を行っています。 |
勤務地 | A市役所内 | 一般社団法人 |
勤務時間 | 週5日 8:30~17:15 | 週5日 8:30~16:00 |
給与・賃金 | 175,800円(月額) | 166,000円(月額) |
福利厚生 | A市が住居を借り上げ、家賃を負担しています。副業も可能です。 | B町が整備した空き家に住んでいます。きれいな井戸水を使用でき、水道代も無料です。 |
2.県内市町村の地域おこし協力隊受入状況(令和5年度)
- 地域おこし協力隊受入市町村数:31市町村
- 地域おこし協力隊員数:137名
4.県内の地域おこし協力隊活動紹介(令和6年度)
県内の地域おこし協力隊員はつぎのような業務に従事しています。
市町村 | 業務内容 |
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北九州市 | 直売所の活性化(直売所の運営支援、広報活動、独自のイベントの企画・運営、移動販売等)や、地元と連携した農林業の課題解決に向けた取組み(農家支援、耕作放棄地や放置竹林の解消にむけた取組み等)を行います。 ※地域課題と隊員の希望とを勘案し、地域と相談しながら実施していきます。 |
福岡市 | 福岡市では現在西区にある玄界島と小呂島で1名ずつ計2名の地域おこし協力隊が活動しています。島の魅力や特産品、地域イベントの情報発信や新規ブランド品の開発などを行いながら、島の振興に取り組んでいます。 |
大牟田市 | 大牟田市では現在2名の隊員が活動しています。大牟田市の魅力・観光情報のSNS等での発信、獣害問題解決に向けた狩猟用わなの製造・鳥獣対策活動と、異なる分野で活動に取り組んでいる2人ですが、2人とも地域の方と交流しながら活躍しています! |
直方市 | スポーツ選手としての経験を活かしたイベントの企画運営や、SNSを活用した直方市の魅力発信など、スポーツを通じた市民の健康づくりやまちの元気づくりに取り組んでいます。 |
田川市 | 隊員がレーザーカッターや3Dプリンタの機器を使用した「ものづくり」や「アート」の創作が可能な「デジタルラボとしょも」を運営。機器の使用を通じてデジタル人材の発掘や育成などの支援を行っています。 |
柳川市 | 柳川市では現在5名の地域おこし協力隊員が活躍しています。観光、商工、文化芸術の分野で、柳川の魅力と地域資源を最大限に活かした取り組みを行っています。今日も掘割めぐる水のまちで定住、定着に向け奮闘中です! |
八女市 | 地域の文化資料の編纂、地域の特産品開発、観光振興、公園の有効活用、林業の担い手育成、木工製品開発、伝統建造物群保存地区の活性化など、様々な分野で地域おこし協力隊が活躍しています。 |
豊前市 | 豊かな自然に恵まれた豊前市で、海の幸、山の幸の特産品の生産・加工に取り組む隊員や有害鳥獣対策に取り組む隊員、国際共生やデジタル化を推進する隊員など、様々な隊員が豊前を楽しみながら日々活躍しています。 |
小郡市 | 「七夕の里」小郡で天文台を活用した子ども向けの天文体験活動を提供しています。地域の子どもたちにもっと天文・宇宙の魅力や面白さを伝えるとともに、科学リテラシーや考える力の向上を目指しています! |
古賀市 | 現在、3名の隊員が着任しており、観光資源の発掘やSNSでの情報発信等を行う隊員、地域交流やまちのにぎわい創出に取り組む隊員、地元の農家と協力して農作物の加工・開発に挑む隊員が活動しています。 |
うきは市 | 現在、14名の「うきはブランド推進隊(地域おこし協力隊)」が地域資源を活かした「うきはブランド」の推進、定住・定着の促進をしています。各隊員のネットワークを共有し、様々なミッションに取り組んでいます。 |
嘉麻市 | 豊かな自然とおいしい嘉麻市の幸を日々堪能しながら、嘉麻市の魅力を伝えるため移住体験ツアーの企画やライター活動を行っています! |
朝倉市 | 「水もしたたるいいところ」 現在6人の隊員が活躍中。移住・定住の推進、サイクルツーリズムの推進、秋月藩成立400周年記念事業の企画・運営やキャンプ場の運営など、朝倉の魅力を創造、発信しています。 |
みやま市 | 福岡県南部に位置するみやま市では、4名の隊員が活動しています。廃校を活用した資源循環型施設「ルフラン」で施設のプロデュースや飲食業を中心に起業を目指す人々のサポート、宿泊体験施設「清水山荘」の企画・運営などを行っています。PRやイベントづくりなどトータルでお手伝いし、まちを盛り上げていきます。 |
那珂川市 | 中山間地域「南畑」で、地元有志による協議会とともに、地域の特性を活かしたイベントや課題解決に向けた取組みを行っています。また、SNS等を活用して情報発信にも力を入れています。 |
篠栗町 | 地域資源を活用し、ふるさと納税返礼品の生産者・事業者と連携しながら返礼品の開拓やふるさと納税に関する情報発信等を行います。また、魅力あるまちづくりに取り組み、篠栗町を応援していただける方を増やします。 |
新宮町 | 新宮町は福岡都市圏の便利な立地にありながら、海あり・山ありの自然豊かな町です。現在、離島の相島を拠点に隊員1人が活躍中です。漁業のPRや特産品の製造販売など、住民の方とともに島の振興に取り組んでいます。 |
芦屋町 | 芦屋町は、美しい海岸線、伝統ある歴史や文化といった魅力いっぱいの町です。現在3名の隊員が、芦屋町公式SNSや地域おこし協力隊SNSなどで情報発信を行い、町のプロモーションに取り組んでいます。 |
筑前町 | 筑前町は豊かな自然に囲まれながら、利便性にも優れた立地の「とかいなか」です。3人の隊員は、持続可能な自然保護のための森林整備、「大刀洗平和記念館」の整理運営、学校運営など、幅広い分野で活躍しています。 |
東峰村 | 東峰村は自然に恵まれた小さな山村です。現在、村の協力隊員はケーブルテレビ局での番組制作やキャンプ場での業務支援、陶器販売所でのマネージャー業務等、公共施設を中心に活動しています。 |
大刀洗町 | 現在2人の協力隊員が、地域住民や企業と連携し活動しています。企業と一緒にまちづくりができる仕組み開発や、ラガーマンの経験を活かした住民の健康増進のための体操教室開催などを行っています。 |
大木町 | 廃菌床を活用したカブトムシの育成・研究、昆虫を活用した環境負荷の低減を柱に、農産物の付加価値向上や関係人口の創出など様々な活動を行います。また、カブトムシを中心とした集客イベントを開催します。 |
広川町 | 広川町の特産品である「久留米絣」を中心とする繊維産地の活性化等のためのプロジェクトに取組んだり、ものづくり研究所「Hodoku」を活用し、広川町の魅力発信やたくさんのアイデアをカタチにしています。 |
糸田町 | 糸田町は、福岡県内で2番目に小さな町で、現在4人の地域おこし協力隊が勤務しています。「広報周知活動・六次産業化推進・ふるさと納税拡大・地域のローカルデザイン」等、それぞれのミッションに取組んでいます。 |
赤村 | 村の観光施設「源じいの森」を拠点にキャンプ体験を企画・提供し、多くの人が訪れる場所にすることや、村の観光資源である「あかむらトロッコ油須原線」を活用し、イベント等を通じて村の魅力の発信に取り組んでいます。 |
福智町 | キャンプ場運営、クラフトサケ醸造、上野焼を活用した地域振興や、女子プロバレーボールチーム「カノアラウレアーズ福岡」の選手によるスポーツ振興を実施しています。 |
築上町 | "体験型"地域おこし協力隊として、1年目は地域づくり活動への体験取材や魅力の発信・PRを行い、2年目からは実際に地域に入り、それぞれの得意分野を活かしながら地域づくり活動の支援を行っていきます。 |
5.市町村の地域おこし協力隊HPとのリンク
大牟田市、柳川市、八女市、 筑後市、豊前市、古賀市、嘉麻市、朝倉市、みやま市、那珂川市、篠栗町、芦屋町、筑前町、大刀洗町、大木町、広川町、香春町(カワラカケル)、添田町、糸田町、赤村、福智町、吉富町、築上町