移住者インタビュー

LIFE STYLE 古賀市

好きな場所で暮らし、好きな仕事を楽しむ日々。福岡県は、帰ってくる人、飛びこんでくる人、誰にとっても暮らしやすい場所だと思います。

移住者DATA

ターン

松見達也さん、山田五香さん

Profile
松見達也さん(33歳)
山田五香さん(32歳)
Work

Webメディア運営、動画制作・編集

松見さんは福岡県や長崎県で暮らしたのち、進学を機に上京。東京都の企業に7年間勤め、2018年にUターン。海外と日本を行ったり来たりする生活を2年ほど続け、2020年春に古賀市に拠点を構えた。パートナーの山田さんは愛知県名古屋市出身。松見さんとマレーシアで暮らしたのち福岡県へ。

国内外のいろいろな場所で暮らしたけれど、ずっと住むならやっぱり福岡県。

Q. 移住のきっかけを教えてください。

松見さん:独立して仕事をしたいと思ったことがきっかけです。大学卒業後、会社員として7年間働きました。仕事は楽しく、うまく行っていたのですが、いずれは独立をと考えていました。仕事はある程度やりきった、そして東京の生活も満喫したので、そろそろ独立しようと思い、福岡県に帰って来ました。何かを始めるなら東京ではなく福岡がいいと思っていたのと、ずっと住むなら愛着のある地元がいいと思っていたので、他の場所を考えることはなかったですね。2018年から古賀市の実家に戻り、海外と日本を行き来しながらフリーランスとして働いていたのですが、新型コロナウイルスの影響で日本に戻ることに。2020年4月に山田さんと一緒に古賀市に拠点を構えました。

山田さん:私は松見さんと一緒に仕事をするために福岡に移住しました。日本や海外など色々な場所を知っている彼ですが、とにかく地元の福岡を推すんです。「いろんなところで暮らしてみたけれど、福岡が一番住みやすい」とよく言っていて(笑)。そんなに言うなら住んでみようという気持ちになりました。私自身は、名古屋市にずっと住んでいて、30歳の時に会社を辞め、その後さまざまな海外の国を訪れる生活をしていました。旅というよりも“暮らす”スタイルであちこちを巡り、1~3か月ほど現地に滞在することも。そんな経験を通して、「どこでも暮らしていける」という自信がついたので、移住にも抵抗はありませんでした。

Q. 古賀市の印象はどうでしたか?

松見さん:住むのは久しぶりでしたが、会社員の頃から1年に2~3回は帰省していたので、そんなに変わったという印象はありません。でもその変わらない安心感が古賀のいいところだと思っています。

山田さん:私は移住して4か月くらいなのですが、すごく気に入っています。海も山も近いし、窓から見える景色は田んぼ。それが新鮮で!自然に囲まれた生活って楽しいんだと日々感じています。地元の名古屋とまったく違う環境だからこそ、良さを感じられるんだと思います。福岡県の中でももっと都会に移住していたら、こんな気持ちにはならなかったかもしれませんね。

Q. ご家族の反応はいかがでしたか。

松見さん:私の両親はあまり何も言わないタイプでして。会社を辞める時も反対されるわけでもなく「自分の好きにやったらいいよ」という感じでした。父親もサラリーマンを辞めて独立した人なので見守ってくれていたのだと思います。Uターンしてすぐは実家で暮らしていたのですが、2年間だけ世話になるという話はしていましたね。独立して2年後に厳しそうなら別の道を考えようと思っていました。

山田さん:どこに住んでいても、健康で楽しんでいればそれでいいという考えの両親なので、快く送り出してくれました。寂しいとぼやくこともあるのですが、「がんばって」「遊びに行くね」と言ってくれています。

Webメディア「古賀マガジン」を立ち上げ、古賀エリアの“いいところ”を発信。

Q. 現在の仕事について教えてください。

松見さん:会社員時代から副業でWebライティングやアフィリエイト広告で収入を得ていたこともあり、独立後はWebメディアの運営と代理店業を2本柱として2年間やって来ました。2019年5月には、生まれ育ったまちの役に立てればと思い、「古賀マガジン」を開設しました。現在は、古賀市を中心に福津・新宮エリアの情報を発信しています。さらに山田さんと出会ったことで、動画制作やYouTubeのプロデュースなどの映像事業も手がけるようになって。映像は今年の春から始めたばかりなので、これからもっと力を入れていきたいと思っています。

山田さん:私は営業職の会社員だったのですが、映像コンテンツが大好きで、独学で撮影や編集などを学びました。こうして今、仕事に結びついていることがうれしいですね。

Q. 仕事への不安はありませんでしたか。

松見さん:会社の看板がなくなるというのが少し不安でしたが、それ以外は特に不安に感じることはありませんでした。今はこの働き方に満足しています。自分に決定権があり、自分で完結できるという点が一番気に入っています。会社員時代には難しかったことなので。基本的には仕事自体を楽しめるタイプなので、楽しくやっています。

山田さん:私も仕事に対しての不安は特にありませんでした。仕事の内容に強いこだわりはなく、働くこと自体が好きなんです。今は2人で事業を営んでいるので、1から10まで自分たちでやる必要があります。“自分の頭で考えて行動する”という場面が会社員時代より増えたことで、世の中の流れも見えてきたような気がしています。大変なこともあるけれど、すごく楽しいですね。

事務所で机を並べて作業中。文章は松見さん、映像編集は山田さんが主に担当します。

毎日の生活に余裕が生まれ、暮らしを丁寧に楽しむようになりました。

Q. 生活はどう変わりましたか。

松見さん:東京で暮らしていた頃に比べると一変しました。会社員ではなくなったという点が大きいのかもしれませんが、生活のリズムが整い、ゆるやかになったと思います。以前は朝早く家を出て、夜遅く帰ってくる生活。飲み会も多かったですね。疲れがたまって休日も寝ていたり…。7年間の会社員生活はあっという間に過ぎていきました。今は時間の余裕ができましたし、すっかり早寝早起きの生活に。休日は海や山などアウトドアを楽しむことが増えました。東京に住んでいた頃は数か月に1回、電車で1時間半かけて江の島へ…というような状況でしたが、ここなら海岸まで歩いてすぐですから。そして、体を動かすようにもなりました。朝はウォーキングとスクワット、夕方はキックボクシングエクササイズをしています。東京でも隅田川のそばに住んでいたのでウォーキングに適した環境だったのですが…そんな余裕がなかったんだと思います。

山田さん:ずっと都会で暮らしてきて自然に触れる機会も少なかったので、暮らしがまったく変わりました。ここの土地の空気や豊かな自然がそうさせるのか、心も体ものびのびとしたと感じています。朝起きるのも、仕方がなくではなく、自分のために起きるという気持ちになりましたね。そして古賀で暮らすようになっていろいろな目線が変わった気がしていて。地産地消や自分の健康、そういったところを気にするようになりました。

松見さん:そうそう、地産地消というのはすごく意識するようになりましたね。東京は近くのスーパーとかで安いものを買っていましたが、今は地元の農家さんが育てたものを選んでいます。古賀はもちろん、福津市や宗像市まで足をのばし、産直市や道の駅で朝採れ野菜、漁港に水揚げされたばかりの魚介などを買うのも楽しいですね。

山田さん:得意ではなかった料理も大好きになりました。新鮮な野菜や魚を見ていると「どうやっておいしく食べよう」と自然と考えるようになったほど(笑)。2人ともお酒が好きなのですが、料理を作って家で飲むのが楽しくなりました。料理が好きな人にとっては、こういった食材の宝庫はたまらない場所でしょうね。

松見さん:そのほかにも暮らし全般を楽しむようになったと思います。食事や運動以外も、快適に過ごせるように部屋の掃除や洗濯をこまめにしたり。“丁寧な暮らし”を実践できているのではないかと思います。

溜池が整備された「薬王寺水辺公園」は、お花見やピクニックで訪れることが多いのだそう。

Q. 不便な点はありますか。

山田さん:車がなかったら不便だと思います。私は学生時代からずっと車に乗っているので、運転することに問題はありませんでした。あとは夜の暗さにちょっと驚きました。思ったより街灯が少なくて。

松見さん:彼女は虫の多さに驚いたりしてましたね(笑)。私は不燃ごみを出すルールに驚きました。月に一度決められた場所に持っていかないといけないので、ちょっと不便ですね。でも不便に感じることはそのくらいでしょうか。

Q. 地域との関わりに変化はありましたか。

松見さん:東京にいた頃は、ずっと住むわけじゃないと思っていたので、どうしてもよそ者という気持ちがあって…。学校や会社の友人以外と交流することはありませんでした。でも、帰ってきてからは地域のイベントに参加したり、地元の個人の方が経営しているお店や施設を応援したり。人脈を積極的に広げようとするようになりました。東京でなんとなく感じていた疎外感も、ここに来てからはなくなりましたね。「古賀マガジン」も地元ともっと繋がりたい、地元の役に立ちたいという気持ちで運営しています。

山田さん:福岡県は移住者が増えているという印象の県なので、Iターンでも入ってきやすいのではと思います。移住者コミュニティも多いですしね。「なんなら私が開催してもいいんじゃない?」なんて思ったりもしています(笑)。

好きな場所で好きな仕事をする時代。福岡県は移住の先にある定住にも適した場所です。

Q. 改めて感じる福岡県の魅力を教えてください。

松見さん:定番ですが、やっぱり食べ物のおいしさはピカイチだと思います。新鮮な野菜や魚はもちろんですし、飲食店もリーズナブルでおいしい店が多いと思います。

山田さん:魚のおいしさは本当にびっくりします。今までは魚と言えばマグロとかサーモンだったのですが、サバ、アジなどの青魚やイカが大好きになりました。魚をさばけるようになったのもうれしいですね。

松見さん:若い人が多く、まちに活気があるのもいいですね。勢いを感じる県だと思います。そして福岡空港のアクセスの良さは全国的に有名。古賀からも車で1時間くらいでしょうか。それに加えてアジアの主な都市にLCCが飛んでいるのが便利。安い金額で気軽に旅に出られるのは、これからの時代のメリットだと思います。今は、なかなか海外には行けませんが、また状況が変わったらあちこち出かけたいと思っています。

Q. 移住を考えている人にメッセージをお願いします。

松見さん:今、どこにいても仕事ができる時代になりつつあります。仕事のために住む場所を決めるのではなく、好きな仕事を好きな場所でやる。それはどこなのか、どんな仕事なのか、自分で決めるほうが幸せに近づけるはず。もしもそう思うのなら、自分の意志に従ったほうがいいと思います。私は福岡県が地元だったということもありますが、それを抜きにしても、子どもの頃も、働きざかりも、引退してから老後も…人生のどのステージで考えても福岡は暮らしやすい場所です。移住だけでなく、その先の定住まで考えられる土地ではないでしょうか。

山田さん:自分の環境を変えたいと思いながら、どこに行っていいかわからない。そういう悩みを持っている方には、移住の候補にぜひ福岡県を、と伝えたいです。私が実際に移住して、何の不自由もなく暮らしているので自信をもっておすすめします。

※当インタビューは、2020年8月21日に行われたものです。

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