移住者インタビュー

LIFE STYLE 川崎町

「田舎暮らしを心から楽しむ」就農を通して実現した理想の暮らし。

移住者DATA

ターン

片桐 慎さん

Profile
片桐 慎さん(41歳)、久美子さん(40歳)、宙くん(13歳)、呼春くん(1歳)
Work

兼業農家

1年を通して様々な野菜や果物が実る農業が盛んな川崎町に、趣味の家庭菜園が高じて就農したいと移住を決めた片桐さんファミリー。

家族が過ごしやすい環境と、夢を実現できる場所との出会い。

奥山からは思わず息を呑むような美しい絶景が望める

東京の写真館で写真現像士として働いていた片桐さんは、関東在住の頃から息抜きとして家庭菜園を楽しんでいた。久美子さんと結婚後、長男の宙くんが誕生。深夜に及ぶ仕事が続く日々の中で、家族との時間の過ごし方や働き方などを見つめ直すようになった。「息子が1歳半になった頃、妻に今後のことをゆっくり考えてみたら? と言ってもらったのをきっかけに、田舎暮らしを本格的に検討しはじめました。妻の出身である岩手県や親族のいる福島県も移住の候補地にありましたが、縁あって友人の祖母の家を貸していただけることになりました。初めて川崎町に訪れたとき、目の前にぱーっと広がる田んぼと山の裾野にある家を見た瞬間、ここに住みたいなと感じたのを覚えています。私たちの移住の目的は、のびのびと子育てをしながら楽しく暮らすこと。ぴったりの場所に出会えました。」と語る慎さん。

まずは慎さんが1人で空き家だった今の家に1週間程滞在し、その後関東に戻り久美子さんと相談。東京にある新規就農支援センターにも足を運び移住へ向け準備を進めた。「移住に関して何も不安はありませんでした。それよりも農業ができるという高揚感の方が大きかったですね。」最初の滞在から2ヶ月後、家族3人と犬1匹と猫1匹の大引っ越しが行われた。

日本の
原風景
片桐さんが川崎町に移住を決めたきっかけとなった、美しく広がる田園風景と山々に守られるように建つ家
手つかずの自然が残る町内では、様々な生き物たちに出会うことができる
新入りのひよこ12匹の他に親鳥2羽と猫3匹、犬1匹が呼春くんの遊び仲間
うまれたばかりのひよこと戯れる呼春くん。「生き物の成長を通して命の尊さを学んでほしいですね」と語る慎さん

農業も子育ても自分のペースで、無理をせずに楽しむのが大事。

収穫の喜び
家の畑では、季節毎の野菜がすくすくと育ち収穫のときを待ちわびている

移住後すぐに10ヶ月の有機農業研修を受講し、1年後に耕作放棄地を借りて米の栽培を開始。専業農家として、合鴨農法などの有機栽培で生産性を上げるためにストイックに取り組んできた。しかし移住から4年後、慎さんは体調を崩してしまう。「田舎暮らしを楽しむために移住してきたのに、収入を重視することで家庭菜園を楽しんでいた頃のような喜びを感じられなくなってしまいました。それで妻と話し合って、初心に返ろうと。」以降副業として、職業訓練校と通信制高校の講師や交流センターの管理人の仕事を開始した慎さん。今は農業とのオンオフを楽しんでいるという。また青年団や祭りの事務局などの活動に積極的に参加し、地域の方との信頼関係を少しずつ築いてきた。

昨年次男の呼春くんも誕生し、さらに賑やかになった片桐さん一家。「子育てをしていて、田舎だから困るということは少ないですね。自分たちで作ったお米や野菜を子どもに食べさせてあげられるというのはなによりも贅沢。自然豊かな環境で2人とも健やかに育っています。」と久美子さん。

どこか懐かしさを感じる美しい景色の中にとっておきの暮らしがあるようだ。「移住した先でしか味わえない幸せがあるんだなと感じながら、毎日を楽しんでいます。」遠くまで広がる田園風景の中、慎さんがこう語ってくれた。

  • こだわり

    夕暮れ時の至福のひととき

    ちょっと早めに仕事を切り上げて、庭で自家製ライスワインを夫婦で飲むのがお気に入り。
  • 産地直送?!

    旬の味覚をお裾分け

    インタビュー中にもご近所さんから栗のお裾分けが届く。ここ川崎町ではお馴染みの風景。

片桐さんの移住ストーリー

2001
家庭菜園をスタート
2003
写真館を退職・移住検討開始
2004
物件を見に初来福
川崎町へ移住し
農業を開始する
2011
交流センターの
管理人業務開始
2012
職業訓練校で
農業を教えはじめる
 
現在に至る

※当インタビューは、2015年に行われたものです。

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