移住者インタビュー

LIFE STYLE 田川市

地域の方たちに支えられながら、充実した移住生活を送る日々。人の縁の大切さを改めて実感しています。

移住者DATA

Uターン

Profile
坂本鷹也さん(32歳)、麻美さん(35歳)、優くん(4歳)、心くん(2歳)
Data
夫・鷹也さんは飯塚市出身。埼玉県、久留米市、飯塚市での生活を経て、今年4月に妻・麻美さんの地元である田川市へ移住。伊田商店街の裏にある一軒家で画家として活動する傍ら、絵画教室やアート関連のワークショップなどを主宰している。来春に第三子が誕生予定。
Work
画家

物件サイトにも紹介されていなかった理想の一軒家が見つかりました。

インタビューを受ける坂本さん

Q. 移住のきっかけを教えてください。

埼玉と久留米では企業に勤めていましたが、2003年に家業を手伝うため退職し、飯塚に戻りました。飯塚では、ずっとやりたいと思っていた絵画などの創作活動を開始。現在は画家としての活動をメインに、絵画教室や、廃校でアート関連のワークショップを行う「日吉藝術小学校」の校長を務めています。今年1月、妻がチャレンジ枠※で田川市役所に採用されたのを機に、彼女の通勤の負担を考えて今の場所に引っ越しました。

※チャレンジ枠制度
社会人経験者など幅広い人材の発掘を目的とし、田川市が導入した採用試験制度

Q.住宅はどのようにして見つけましたか?

自分の活動をきちんと理解してくれている方に探してもらいたかったので、不動産屋ではなく田川市内の友人に相談しました。するとその話が人伝いにあっという間に広がり、最終的に田川市地域おこし協力隊の方から今の一軒家を紹介してもらうことに。まだインターネットの物件サイトに出ていなかったので、本当にラッキーでした。人の繋がりの大切さをつくづく感じています。

車の通行がほとんどない商店街内は、屋根もあって、子どもたちの格好の遊び場。

Q.住宅には満足していますか?

とても満足しています。もともと、子どもたちを伸び伸びと育てたかったし、自分のアトリエも欲しかったので、広くて隣の住人を気にしなくてもいい一軒家に住もうと決めていました。とはいえ、商店街のすぐ裏に住むとは思ってもいませんでしたけどね(笑)。10年くらい空き家だったそうですが、大家さんがしっかりメンテナンスをされていたので状態がよく、家賃も安かったので即決しました。家の前が商店街のアーケードなので、子どもたちが外で遊んでいても車の心配がほとんどいらない点も助かります。両親には事前に相談せずに決めたのですが、現地に来た時には「いい物件が見つかったね」「住みやすそうな街だね」と言ってくれました。

商店街から歩いてすぐの場所にある風治八幡宮。家族の健康をお祈りしています。
毎年5月に行われる「川渡り神幸祭」。福岡県の五大祭りのひとつです。
写真提供元:田川市観光協会(川渡り神幸祭写真コンテスト優秀作品)

商店街を歩けば、馴染みの顔ばかり。「こんにちは」の次がある日常は、創作意欲を掻き立てます。

インタビューを受ける坂本さん

Q.街の印象を教えてください。

とても温かくてフレンドリーな街です。埼玉に住んでいた頃は、隣の住人がどんな方なのか分からないのが普通でした。しかしここは地域の繋がりが強く、名前もすぐに覚えてもらえました。商店街を歩いていると、「今日はどこに行くの?」と話しかけられ、挨拶だけでなく会話が始まります。子どもたちは、幼稚園・保育園・子育て支援センターが一体となった幼稚園に通っているのですが、ほかの保護者の方は一度会っただけで覚えてくれて、次からは友達みたいに接してもらえます。子どもを迎えに行った時に、皆さんと30分くらい井戸端会議をすることもよくあります(笑)。

自宅の一室に設けたアトリエで創作活動。

Q.移住してからの生活面の変化を教えてください。

平日の過ごし方が、子ども中心になりました。お弁当を作って子どもを幼稚園に送り、昼間は家事と仕事。夕方になると子どもを幼稚園に迎えに行き、その後に教室がない日は、馴染みのカフェでコーヒーを飲んでゆっくり過ごす。毎日が楽しくて、そんな生活の流れがあることをとても幸せに感じています。
また、地元の方々と接する機会がかなり増えました。この地域には、軽トラ市や神幸祭、盆踊りなどイベントがたくさんあります。だから商店街の活性化のためにも、積極的に参加して皆さんと交流を深めるようにしています。家にこもりっぱなしで創作していると、ネタが尽きてしまうんですよ。今では人との些細な触れ合いが作品に影響するし、“この人が喜びそうな作品を作ろう”と意欲も湧くので、創作するうえでもベストな環境です。家にもいろんな人が訪ねて来るようになりましたね。実はこの後も「イベントで必要だからカカシを作って欲しい」というお客さんが来る予定なんですよ。

町ぐるみで子育てをしてもらうありがたみを実感。小さな子どもがいても、安心して暮らせます。

Q.一番移住してよかったと思う点は何ですか?

やはり子育てをしやすいという点ですね。地域の方が自分の孫のように面倒を見てくれるので、子どもたちも人見知りをしなくなりました。外で遊ばせておいて、僕がアトリエで作業するというのは日常茶飯事。町ぐるみで子育てをしてもらうという環境は、とてもありがたいですね。また、自然が近いので伸び伸びと遊ばせられるというのも助かります。よく子どもたちを連れて石炭記念公園や原っぱ、川に出かけるのですが、ふたりとも虫取りが大好きなので、トカゲを飼いたいと言って持って帰るんですよ(笑)。最初の頃は妻も驚いていましたが、今ではすっかり慣れています。

商店街の方たちには、子どもたちをご自分の孫のように可愛がっていただいています。
石炭記念公園。広いので子どもを元気いっぱいに遊ばせられます。

自分たちが温かく受け入れてもらったように、これからは積極的に移住者をサポートしたい。

Q.これから田川市でどんなふうに暮らしていきたいですか?

若い世代の移住者を増やして、子どもたちがたくさん出入りする賑やかな商店街にしていきたいです。そのために、ワークショップなどのイベントを行いたいと思います。今までは飯塚市や嘉麻市だけでしたが、11月からは伊田の商店街でも絵画の教室を行うことが決まりました。将来的には自宅の庭に畑を作って、自然のなかで子どもたちの探究心を育む環境を作ることも考えています。

若い世代の家族が増えて、商店街に活気が戻るといいですね。
「日吉藝術小学校」では、子どもならではの自由な発想を大切に。
インタビューを受ける坂本さん

Q.移住を考えている方にメッセージをお願いします。

福岡県は食べ物が美味しいし、人も温かい。自然と都会のバランスがとれていて住みやすい県です。移住をする際は、「自分から地域に溶け込もうとする姿勢」が大切です。僕らも最初は不安でしたが、前もってSNSに近況をアップしていたら、どんな家族構成でどんな活動をしているかなどの情報が、引っ越した時点で地域の皆さんに伝わっていました。そうやってあらかじめ知ってもらえていたのは心強かったですね。自ら情報を発信して積極的に地域の方と交われば、きっと受け入れてもらえるはずですよ。自分たちが温かく接してもらったように、今度は僕らが移住者を受け入れる番。移住に関する相談があれば、どんどんのっていきたいと思います。

※当インタビューは、2017年9月25日に行われたものです。

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