移住者インタビュー

LIFE STYLE みやこ町

小さな頃から憧れていた田舎暮らし。若いうちに夢を叶えたいと思い、移住を決意し、“観光”という新しい分野に挑戦しています。

移住者DATA

Iターン

Profile
水上斗夢さん(33歳)
Data
神奈川県横浜市出身。京都の大学に進学し、就職後は東京や大阪で暮らした。2016年1月から、みやこ町初となる地域おこし協力隊員として、観光情報の発信、イベント企画などを行っている。
Work
みやこ町地域おこし協力隊

九州の祖父母の田舎暮らしに憧れて、ずっと移住するタイミングを見計らっていました。

インタビューを受ける水上さん

Q. 移住のきっかけを教えてください。

小さい頃から、いつか田舎で暮らすことが夢でした。生まれ育ったのは、横浜の中華街の近く。大学時代は京都で過ごし、就職してからは東京を中心に大阪でも暮らしました。これまでずっと都会に住んでいたんです。なぜ田舎暮らしに憧れたかというと、祖父母が熊本に住んでいて、よく訪れていたからです。暮らすのと遊びに行くのは違うと思うのですが、何度も熊本に足を運ぶたびに、自然と私には田舎での暮らしが肌に合うのではないかと思うようになっていました。なぜかと問われると上手く答えられないのですが…感覚的なものですよね。できるだけ若いうちに生活の拠点を田舎に移したいと思っていたのですが、なかなかタイミングが合わず。東京で就いていた仕事の区切りがついたこともあり、思い切って仕事を辞め、移住を決めました。リスクはもちろんありますが、今やらないときっと後悔すると思って。

地域おこし協力隊にもいろいろな仕事がある。“観光”に携われるみやこ町を選びました。

Q.みやこ町の地域おこし協力隊になった理由を教えてください。

まず、インターネットで移住の情報を調べることから始めました。九州に限らず、色々な地域の情報を探しました。東京では各地の移住フェアなども頻繁に開催されているので足を運んだり、有楽町にある「ふるさと回帰支援センター」で相談したりもしました。ある時、インターネットに掲載されている地域おこし協力隊のインタビューを見かけて興味を持ち、詳しく調べてみたんです。すると気付いたのは、たくさんの自治体が地域おこし協力隊の募集を行っているけれど、実際に従事する仕事はさまざまだということ。農業だったり、観光関連だったり。私は、レジャー・スポーツ関連のメーカーに勤めていて、商品のプレゼンやイベントの進行をすることも多かったんです。仕事を通して人前に出たり、人と話したりすることが好きになったので、その経験を活かせる仕事ができればと思っていました。そこで見つけたのが、みやこ町の地域おこし協力隊の募集案内。観光関連や町のPRをする人材を募集していました。小さな町だけど、面白そうだと思って応募して、みやこ町の地域おこし協力隊の第1号となりました。

インタビューを受ける水上さん

Q.移住する前にどんなことをしましたか?

実は、面接の時にはじめてみやこ町を訪れたんです。本当は実際にその土地を見てから応募した方がいいんでしょうが、時間がなくて…。インターネットを駆使して情報をとにかく調べていました。町の様子がわかりやすかったのは井上町長が毎日更新するブログです。私も就任日の2016年1月15日のブログに登場しています!そのほかにも疑問点や不安な点は町の担当者に直接電話をして詳しく聞きました。メリットもデメリットも包み隠さず教えてくれたので、信頼できると思いました。

井上町長のブログ

Q.ご家族の反応はどうでしたか?

両親は予想通り、喜んでくれました。二人とも熊本出身で九州には親戚も多いので、若い僕が近くで暮らすことになり、安心したようです。でも、暮らすということは、地元に入ること。受け入れてくれる人はきっと多いだろうけど、みんながそうとは限らないという話もしていました。確かに、私は田舎暮らしをしたことがなかったので、ここならではの習慣やしきたりはわからない。どんな状況になっても暮らしていく覚悟はあったけど、実際にどうなるかはわからない。両親と話していてそう感じました。

仕事内容は観光や町のPRが中心。みんなが来てくれるようなツアーを企画したい!

インタビューを受ける水上さん

Q.地域おこし協力隊の仕事内容を教えてください。

普段は「みやこ観光まちづくり協会」に勤務しています。主な業務は、観光で人を呼び込む為のまちづくりの支援です。みやこ町のPRや認知度アップ、情報発信等もそのひとつです。特にメディアやSNSでの情報発信を積極的に行うように求められています。
観光系の仕事の知識はゼロだったので、最初は町のことを知ることから始めました。今は、この町に来てもらうにはどうしたらいいのか、来てもらったら何をして楽しんでもらうかを考えていて、ゆくゆくは、都会で暮らす人をターゲットに、田舎を楽しんでもらうツアーを組みたいと思っています。私自身が海外に行く時は、ガイドブックに載っていないような小さな町を一つは訪れるようにしているのですが、そこには必ず都会にはない生活感や土地の人とのふれあいがありました。みやこ町でもそういった町ならではの体験ができるような企画、いわゆる“田舎ツアー”の想像を飛び越えるような企画をやりたいと思っています。総合旅行業務取扱管理者の資格も取ったので、これから企画に活かせるといいですね。
また、観光だけでなく町自体の活性化に繋がるイベントにも携わっています。7月、「乗って残そう!平成筑豊鉄道!」を合言葉に開催した「犀川駅前ビアガーデン2017」では、町内の飲食店に協力を呼びかけてグルメを充実させ、告知にも力を入れました。町内外から多くの方が集まってくださったのがうれしかったです。

2018年3月に完成予定の伊良原ダム。今後はダム周辺でのツアーや体験プログラム等の企画も検討しています。
観光パンフレットや手ぬぐいなどのグッズ制作にも携わっています。

普段の暮らしは時間的に余裕が生まれました。地元の方々に親切にしてもらっています

Q.普段の生活はどう変わりましたか?

前職ではかなり忙しく働いていたので、みやこ町に来て自分の時間がずいぶん増えました。職場に通うのも車で2~3分なので、朝の時間も余裕があります。6時に起き、9時頃出勤するのですが、その間にジョギングをしたりすることも。休日も外出することが増えました。観光の仕事をしていることもあり、外に出ていろんなことを見たり体験したりしたいという気持ちが強くなりましたね。温泉地に行くのが好きで、こちらに住むようになってからは近場では朝倉市の原鶴温泉や、大分県や山口県の温泉などにも行きました。今までも旅行が好きであちこちに出かけていたのですが、やはり目線が変わりました。観光地の案内標識やパンフレットなどを見ても、「これは参考になる」「工夫しているな」と思うようになりました。

Q.みやこ町での暮らしはいかがですか?

暮らしはイメージ通りで満足しています。元々親が九州出身ということもあるのかもしれませんが、土地の方々とフィーリングが合うと思っています。言葉は違えど感じるものがありますね。よく町の広報誌などにも載せてもらっているので「がんばってるね」と声をかけてもらうことも多く、うれしく思います。
そしてみやこ町は便利な田舎だと思います。家から一番近くのスーパーは、夜の9時には閉まってしまうので、ちょっとした不便さはあるかもしれませんが、車で15分くらい走れば何でも揃う行橋まで行けます。北九州にも40分くらいで行けますよ。そして、町内の伊良原の方まで行けば、本当に田舎らしい風景を見ることもできます。
住環境もいいですよ。借りているアパートは2LDKで家賃は約4万円。東京にいたら考えられないですよね。そして、やっぱり食べ物が安くておいしい。特に地のものは格別で、春はタケノコがおいしかったなぁ。近所に気にかけてくれる方がいて、野菜や余ったお弁当とかを持ってきてくれるんですよ。思い切り甘えまくっていますね(笑)。

地域おこし協力隊の任期が終わっても、この町で暮らすと決めています。

Q.これから、この場所でどう暮らして行きたいですか?

地域おこし協力隊は最大3年間と決まっているので、まずはあと1年半勤めあげたいです。特に交流イベントにはより一層力を入れていきたいと思っています。町を盛り上げようという気持ちを持っている人が多いので、町の方々がとても協力的なんです。外から人を呼びこむ為の体験プログラムやツアーも含め、大きいものから小さいものまで企画・実施したいですね。
そして、協力隊の期間が終わっても、みやこ町に定住するつもりです。「3年経ったら出ていく人」ではなく、「ずっとこの町に住み続ける人」として見てほしいので、町の方々にもそう公言しています。

みやこ町のシンボル、豊前国分寺の三重塔。2月には祭りが行われます。
みやこ町役場犀川支所の前にある「お好み焼き おがた」は町の有名店。

福岡は外から来る人にウェルカムな県民性。安心して来てください!

インタビューを受ける坂本さん

Q.移住を考えている方にメッセージをお願いします。

福岡県は移住に力を入れている市町村が多く、支援も充実していると思います。移住者に対して優しい県というイメージです。このサイトにもたくさんの情報が掲載されていますので、いろいろ調べてみてください。そして、外から来る人に対して、ウェルカムな県民性だと思います。私もそれにすごく助けられています。人や企業が集まる理由が、暮らしてみてよく分かりました。移住には不安もありますが、福岡ならきっと安心して暮らせると思います。

※当インタビューは、2017年9月10日に行われたものです。

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