移住者インタビュー

LIFE STYLE 北九州市

生まれ育ったフランスよりも私に合う日本。都会と自然のバランスがいい福岡にずっと住み続けたいと思っています。

移住者DATA

ターン

Profile
シャレ・ベネディクトさん(28歳)
Data
フランス出身。15歳の時、日本に興味をもち、幾度もの来日を経て2012年福岡に移住。Webデザイナーとして働く傍ら、福岡の魅力を多言語ブログで発信している。
Work
Webデザイナー

何度も日本を旅して一番ひかれた九州。その中心である福岡に移住を決めました。

福岡の専門学校(日本語科)の卒業式で

Q. 移住のきっかけを教えてください。

17歳のとき、友達からアイドルグループのCDをもらって聴いたことで、日本語の響きが大好きに。自然と日本のさまざまなことに興味を持つようになりました。

それからというもの、毎年日本を訪れ、新潟から西表島までいろいろな場所を旅しました。ある時、九州を訪ねたら美しい自然の風景や独自の文化に一目ぼれ! 日本に住むなら九州だと思うようになったんです。そして、移住を決意し、九州で日本語学校を探したところ、いい学校を見つけたので福岡に住むことになりました。

福岡に初めて来た時、都会なのに人が多すぎず、お寺や川のある街並みがいいなと思いました。「ここでなら幸せに暮らせそう」と思ったのが福岡の第一印象です。

初めての一人暮らしが海外!生活スタイルも活動的になりました。

海の中道の海岸を散策。
電車やバスで出かけるのだそう

Q. 福岡で暮らし始めて、一番の変化はどのようなことですか?

人生で初めての引っ越し、そして一人暮らし。料理をまったくしなかった私が自炊をしているのが大きな変化です。実家に住んでいた時は毎日母が作ってくれていたので台所に立つことはほとんどありませんでした。福岡にはおいしい食べ物がたくさんあるので材料を考えていろいろな料理を作るのが楽しいです。作るのはもちろん日本料理!

そして、フランスでは家から出ずパソコンの前にいることが多かったのですが、積極的に外出するようになりました。福岡にはいいところがたくさんあるので休日に出かけるのが楽しいです。福岡県内で好きな場所は、古い建物が残る秋月、お茶畑がきれいな八女など。近場だったら、冬の海が好きです。フランスに住んでいた頃によく出かけたブルターニュ地方に雰囲気が似ているんです。

Q. 福岡の生活で、どんなことが楽しいですか?

どんな些細なことも新鮮に感じるので、毎日がとても刺激的です。バスの多さに驚いたり、古い家が取り壊されるのを見てびっくりしたり。

特に、博多弁が楽しいですね。職場でも、お店でも、福岡の友達もみんなが博多弁を話すのがおもしろいし、勉強になります。いつか私も博多弁を話せるようになりたい。語尾に「~と」と付くのがかわいいなと思うのですが、まだ恥ずかしくて使えません。

そしてフランスでは絶対できなかった経験も。着物が大好きなので、着付け教室に行ったり、着物を着て福岡の街や太宰府を散策したりしています。

着物が大好きなシャレさん

Q. 普段の生活で不便に感じることなどはありませんか?

福岡は人が温かく、とても住みやすい街。都会すぎる場所が苦手な私にはぴったりです。特に不便を感じることはありません。別の都市で暮らす外国人の友達は「外国人だから」という理由で、いやな思いを何度もしたと言っていました。でも、私は一度もそんな思いをしたことがないんです。日本人ではないけれど、特別扱いされず普通に生活できていることが幸せです。

そして、日本人の考え方も私に合っていると思います。フランス人は白黒はっきりつけたがる人が多いのですが、私はそれが苦手。日本に来て、あいまいでもいいコミュニケーションにほっとしました。もともと気質が日本人に近いのかもしれませんね。

福岡で幸せそうに暮らす私を見て、家族も安心しています。

Q. 福岡移住の際、ご家族の反対はありませんでしたか?

実家では母と二人で暮らしていました。母は以前から、私の日本に住みたい気持ちを応援してくれていたので反対はありませんでした。移住する前から、一緒に日本に来ていたので、不安はなかったようです。 祖母は、反対とまではいきませんが、日本のことをまったく知らないので心配そうでした。でも今では「福岡に住んでからのほうが幸せそうなので、うれしい」と言ってくれています。

移住して3年、一度も帰っていませんが、逆に母が「帰らなくていいよ、私が日本に行くから」と、半年ごとに会いに来てくれます。私の気持ちを理解してくれているのがとてもありがたいですね。

フランスで働いた経験を生かし、Webデザイナーとして日本の企業に就職。

Q. お仕事について教えてください。

Webデザイナーとして天神にある会社で働いています。フランスでも同じWebデザイナーをしていたので、日本でもスムーズに就職先がみつかりました。実際に働くことで、敬語を使えるようになったり、ビジネスメールの書き方を覚えたりすることもできました。また、フランスと日本のWebデザインの違いを知ることができたのも興味深かったです。日本は情報がたくさんあり、カラフルでかわいい印象を受けるサイトが好まれるようですね。

Webサイトを作ったり、イラストを描いたり、撮影に行ったりと、さまざまな経験をしながら仕事ができるので毎日が充実しています。観光系の仕事が多く、もともと福岡や九州の観光地を趣味で回っていた私にとってこんなにうれしいことはありません。

社内でパソコンに向かうだけでなく、撮影に行くことも
ビジネス単語も理解できるほど日本語が上達

Q. 休日はどのように過ごしていますか?

個人ブログ「べネの福岡!」のために出かけたり、撮影したりして過ごすことが多いです。福岡の紹介や、日本での日常生活について日本語、フランス語、英語で記事を書いていて、最近75万アクセスを超えました!ときどき「YouTube」に動画をアップすることも。このブログのおかげで福岡県観光連盟の特派員になれたんですよ。

フランス人にとって福岡はまだまだ知られていない都市。ガイドブックにもほとんど情報が載っていないんです。でも私は福岡のよさをたくさん知っているので、それを伝えるためにブログを書いています。

ブログのために写真撮影しに行く
シャレさんの個人ブログ「ベネの福岡!」
「ベネの福岡!」はこちら http://jp.benefukuoka.com/

福岡で結婚してずっと暮らしたい。これからもいいところをPRしていきます!

Q. これから福岡県に移住を考えている方へメッセージをお願いします。

福岡は、"都会のデメリットをなくした都会"だと思います。人が多すぎず、空が広く、自然もたくさんあります。新幹線も通っていて、中心部まで地下鉄で約10分の場所に空港があり、コンパクトで便利。都会と自然の中、どちらに暮らすか迷っている人にも自信をもっておすすめできる街です。

個人的には福岡で結婚して、ずっと住み続けたいと思っています。Webデザインの仕事も続けながら海外・国内両方に向けてもっと福岡の情報を発信していきたい。そうすることによって、私のように福岡のことが大好きになり、暮らしたいと思う人が国内外問わず増えればうれしいですね。

※当インタビューは、2015年11月24日に行われたものです。

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