移住者インタビュー

LIFE STYLE 大牟田市

豊かな自然に、温かい地域の人々、そして念願の独立。ここで暮らすようになって、気持ちに余裕が出てきました。息子もすっかり町に溶け込み、今では方言を話すまでに!

移住者DATA

ターン

Profile
阿部将英さん(25歳)
Data
佐賀県唐津市出身。高校卒業後は地元を離れ、福岡、大阪、東京と暮らす。2015年4月から大牟田市在住。地域おこし協力隊の活動の一環としてWEBサイト「大牟田ひとめぐり」を運営する。
Work
大牟田市地域おこし協力隊

いつか帰ろうと思っていた九州。そうと決めたら即行動、地域おこし協力隊になりました。

Q. 移住のきっかけを教えてください。

佐賀県唐津市の出身なのですが、20歳頃から進学をきっかけに大阪、就職先は東京と、九州を離れていました。大好きな地元に「いつか帰ろう」という思いがあったので、仕事が一区切りついたところで会社を辞め、九州に帰ることにしました。

Q. 大牟田市の地域おこし協力隊になった理由を教えてください。

地元に帰ると決めてからは、インターネットで情報を集めていました。どんなことができるのかは模索中だったので「地元」「起業」などのキーワードで検索していたところ、「地域おこし協力隊」という言葉が出てきたんです。大学で地域経済について学んだことがあり、地域おこしに興味があったので「これだ!」と思いました。それからは、福岡や佐賀で募集している自治体を探すように。情報収集のために、東京で行われた「移住・交流&地域おこしフェア」にも出かけました。そこで出会ったのが、大牟田市の担当者の方。話しているうちに「大牟田をもっとよくしたい」という熱い気持ちが伝わってきて、大牟田市の地域おこし協力隊に応募することに決めました。

実は、それまで大牟田に来たことはほとんどありませんでした。面接のときに担当者の方が案内をしてくださったのですが、至る所に歴史があり、それを楽しそうに説明してくれる市の方をみて「大牟田っていい街だな」と思いました。

大牟田の情報発信が主な業務。特に人の魅力を伝えています。

大牟田ひとめぐり WEBサイト
大牟田ひとめぐり WEBサイト

Q.地域おこし協力隊の仕事内容を教えてください。

大牟田市商業観光課に所属して、地域の情報発信をするのが主な業務。まずは「大牟田ひとめぐり」というWEBサイトを立ち上げることからスタートしました。大牟田の人たちに会いに行き、話を聞いたり、写真を撮ったり、原稿を書いたり、WEBサイトの更新をしたり。前職は東京にあるWEB関連企業の営業職だったので「WEBに詳しいのでは?」と思われがちなんですが、業務の内容が違うのでいざ自分でWEBサイトを作るとなるとなかなか大変で。以前の職場の仲間たちのありがたみを感じています。でも、自分のことを"大牟田市のメディア編集長"だと思っているので(笑)、苦労しながらも楽しく制作を行っています。

「大牟田ひとめぐり」は大牟田でがんばっている人を応援し、紹介するサイトです。移住当初、大牟田に対して「炭鉱の街」というぼんやりとしたイメージしかなかったんです。でも半年住んだら面白いことや人をたくさん見つけることができ、取材をしている私が一番楽しんでいます(笑)。その記事を読んだ人が「この人に会ってみたい」と思い、人と人との交流が増えることを目指しています。また、地方でがんばる人の姿を紹介することは、1年前の私のように地方で何かを始めたいと考えている人の背中を押すきっかけにもなるのではないでしょうか。そして、移住してみたいと思う場所が大牟田だったらもっとうれしいですね。

「乾杯大牟田」の店長・猿渡さんと
「乾杯大牟田」の店長・猿渡さんと

この日、阿部さんは秋田比内地鶏料理専門店「乾杯大牟田」の取材へ。東京からUターンして2014年12月にこの店をオープンした店長・猿渡昌嗣さんにお話を伺いました。「東京で和食、鶏料理の店と修業をし、自分の店をどこで持つか、福岡や熊本も考えましたが、やっぱり地元がいいと思ったんですよね。人が減っていることを知っていたので不安もありましたが、店の特色を出し、情報発信することでいろいろな所からお客さんが来てくれるようになりました」。九州初の秋田比内地鶏専門店、そして2015年の夏には「10万人オールナイトライブ2015in富士山麓」の飲食ブースに参加したほど大ファンだという長渕剛さんの音楽が流れるユニークな「乾杯大牟田」。全国から来られる長渕さんファンもいるそうですよ。

秋田比内地鶏料理専門店「乾杯大牟田」の取材風景
秋田比内地鶏料理専門店「乾杯大牟田」の取材風景
長渕剛さんの「10万人オールナイトライブ2015in富士山麓」の飲食ブースに出店
「10万人オールナイトライブ2015in富士山麓」の飲食ブースに出店
阿部さんの取材記事はこちら http://www.omuta-hitomeguri.jp/saruwatari

積極的に動くことで活躍できる。街の人も応援してくれます。

Q.仕事をするうえで、移住してよかったと感じるのはどんなときですか?

自分がプレーヤーになれると感じる時です。会社に勤めていたころは、会社の一部という意識だったのですが、それが変わりました。積極的に動くことで活躍することができ、自分が街を作る一員になっていると実感できたとき、移住してよかったと思いますね。大きな街になると地域おこしは大がかりになり、企業主体で動くことも。大牟田はちょうどいい規模なので、"人"が直接関われるということも魅力です。地域おこしは一人でできるものではありません。参加する人たちが自分の強みを生かし、力を寄せ合ってできるものだと思います。私も情報発信という形で関われることがうれしいし、楽しいです。

今は、「街なかストリートデザイン」という大牟田市中心街の商店街の空き店舗の活用に関するワークショップにも参加しています。驚いたのは会議の参加者の多さです。「こんなに大牟田のことを真剣に考えている人がいるんだ」とびっくりしました。

大牟田の商店街を視察する阿部さん
商店街を視察する阿部さん
街なかストリートデザインの会議風景
街なかストリートデザインの会議風景

自分の時間が多く持てるようになりました。地域の方たちとの交流も楽しいですね。

Q. 福岡で暮らし始めて、生活面はどのように変わりましたか?

生活のリズムがガラッと変わりました。東京ではWEB関連の会社に営業として勤務していたのですが、夜遅くまで働くことも多くありました。今は基本的に8:30~17:00の勤務なので、生活のリズムが健康的になったと思います。最初のころは17時に終わって「こんなに早い時間から何しよう・・・?」と思ったことも(笑)。今は、自分の時間を楽しく過ごせるようになりました。仕事が終わった後は地域のバスケットチームで汗を流したり、地域おこしの活動を通して知り合った地元の方たちと会ったり。夏はまだ明るいうちに仕事が終わるので、三池港に夕陽を見に行ったりもしていました。休日に出かけるお気に入りのスポットは甘木山。晴れていたら島原のほうまで見えるんですよ。夜景もきれいです。

三池港の夕陽
三池港の風景
甘木山からの夜景
甘木山からの風景

大牟田の「人」の魅力を伝えていきたい!輝ける場所がここにはあります。

大牟田の「人」の魅力を伝えていきたい!と阿部さん

Q.大牟田の魅力を教えてください。

やっぱり大牟田の魅力は「人」だと思います。住んでいる人たちも、市役所の人たちもみんな大牟田の将来に前向き。街のことを想っていることがひしひしと伝わってきます。そして、若い人たちだけではなく、年配の方々も、私のように外から来た人間に対して「やってよ!」と応援してくれるのもありがたいですね。

レトロな街並みを活用しようとリノベーションを進めて店舗がオープンしたり、シェアオフィスを開設したり、大牟田の街は今動き始めているところ。まだできあがっていない段階なので、これからの街づくりに関わっていけるワクワク感があるところも魅力のひとつです。新しいことを始めたい人にはぴったりではないでしょうか。自分が手を挙げたら、周りも盛り上げてくれる環境がある。私が地域おこし協力隊の仕事を心から楽しいと思ってできているのも、働く場所が大牟田だからだと思います。

Q.移住を考えている人にメッセージをお願いします。

都会ももちろんいいですが、そこに「何か違うな」という違和感を感じたら移住を考えてみてはどうでしょうか。地方にも活躍できる場所はたくさんあります。むしろ人手が足りていないくらいです(笑)。都会よりも田舎の方がもっと輝けるかもしれません。住む場所を変えてみることを、選択肢の一つにしてみてください。

※当インタビューは、2015年10月9日に行われたものです。

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