移住者インタビュー

LIFE STYLE 大川市

家族みんなでいろんなことを経験して、人や自然と触れ合って、楽しさを共感していきたいです。『人生楽しんでなんぼ!』です。

移住者DATA

ターン

Profile
市田 友之さん(41歳)
Data
神奈川県海老名市から大川市へ、妻の里実さん、2人のお子さん(4歳、1歳)と一緒に家族で移住。東京での木工職人歴20年の経験と技術を、『木工のまち』大川で活かしていく。
Work
家具職人

「ちくご移住計画」で移住体験をして、大川の人の温かさやきれいな景色を事前に知ることができました。

Q. 福岡(大川)へ移住を決めたきっかけ、経緯を教えてください。

移住する前は東京の会社に勤めていたんですけど、近々、会社の制度や職場環境が大きく変わると言われていました。また、最近は残業が増えて、子どもと一緒にいられる時間も少なくなってきていました。そういうこともあって、「そろそろ会社を辞めた方がいいのかな」と思うようになりました。自分ももう40歳で、20年同じ会社で働いてきたんですが、仕事人生のちょうど折返し地点になるので、環境を変えるいい機会かなと思って退社と移住を考えるようになりました。ちょうど、下の子も生まれたばかりのタイミングでしたし。

それとあと、ないに越したことはないんですが、子どもへの福島の原発事故の影響が、後々どのように現れてくるのかも分からなかったので、保険として福岡へ移住してみるのもいいのかなと考えていました。そんな折に、うちの嫁がツイッタ―で「ちくご移住計画・木工職人編(※1)」の募集を見つけてくれました。約3ヶ月間、研修を兼ねて福岡に移住体験できるという企画だったので、その間に福岡の生活環境を全部見られるし、近隣の県にも行けると思いました。実際、このプログラムの選考に通って移住体験させてもらっている間に、鹿児島だったり、熊本だったり、長崎だったり、いろいろな所へ行って生活環境を見ました。でも、その中でもやっぱり、福岡が一番住みやすいのかなと思いました。嫁も同じ気持ちで、あとは「いつ、本格的に移住するか」というタイミングの問題だけでした。

移住体験中、仕事や研修を通じていろんな人と触れ合う機会があったんですけど、ものすごい温かい人たちばかりで、「大川の人たちはもうずっと、こういう温かい人間関係の中で生きてきているんだろうな」と思いました。あと、気候は神奈川にいた時より全然いいと思うし、景色はものすごいきれいです。近くに川はあるし、山もあるし、海もある。ものすごい心が癒される空間・場所があって、ものすごい良い環境だなと感じました。

(※1) 本プログラムは、筑後地域への移住に興味がある方の中で、特に木工の仕事に興味がある方を対象として、約3 ヶ月間主催者の提供する住宅に居住し、木工職人のスキルを学んだり木工生産を中心に木材・製材・突板・化粧合板・塗装・家具金物・彫刻・建具組子・輸送など、 流通の拠点と異業種の集積地であることを活かしたさまざまな業種の体験(見学)をしてもらうとともに、その体験や地域の情報などをブログで発信するものです。(ちくご移住計画2014~木工職人編~ 募集要項より)(1)

神奈川にいた頃は子どもの寝顔しか見られませんでしたが、福岡に来てからは家族との時間を大切にできています。

Q. 福岡(大川)に移住して良かった点は?

市役所とか警察署とか商工会館とか、近くに全部凝縮されているのがすごい便利です。神奈川にいた頃は一つ一つがかなり離れていたので、結構、車で走らないといけませんでした。これをやるにはあそこまで行かなきゃいけない、あれをやるにはあっちまで行かなきゃいけないと時間がかかっていました。でも、大川ではどこに行くにもそんなに億劫じゃないっていうところがいいですね。あと、逆に不便だなと思うところは大手の銀行が無いっていうところ。でも、まぁ、自分のメインバンクは労金で、労金はまぁ、ほぼほぼ、日本中どこに行ってもあるので、そんなに困りはしないかなぁ。

Q. 福岡(大川)に移住して、これからどういうふうに暮らしていきたいですか?

家族との時間を大切にしたいですね。東京で会社に行っていた時みたいに、子どもが寝ている姿しか見れないというのはもう嫌なので、大川ではできるだけ子どもと一緒にいたいですね。家族みんなで、いろんなことを経験して、いろんなものを見て、いろんな自然と触れ合って、そして、いろんな人と触れ合って、楽しさを共感していきたいなって思いますね。

自分の技術や経験を多少なりとも伝えられたらいいなと思います。そして、ゆくゆくは自分の工房を持ちたいですね。

Q. 「木工」というお仕事について。大川の印象と、これからやっていきたいことを教えてください。

大川に来て自分が思うところは、大川市は、「木工の町」として売り出しているにも関わらず、木工の基本を教える学校だったり、施設だったりが全くない。職人と呼べる人たちもたくさんいるのに、なんで基本を教える所がないのかな、と不思議な気がします。

そんな環境の中で自分がこれからできることは、自分の技術や経験をいろんな人に、多少なりとも伝えられたらと思います。あと、これから大川が発展していく上で、自分のできる範囲でですけど、力になれたらいいなと思いますね。

でも、のちのちは自分の工房を持って、一品物を作っていけたら嬉しいなと思います。自分個人でなくても、誰かと一緒にやるっていう形もありだと思っています。まぁ、今は自分の中で考えているだけで、実際にできるかどうかはまだまだ分からないですけど。

鉋(かんな)をかける市田さん
サンダー(※2)をかける市田さん

(※2)表面を研磨して滑らかにする機械

移住を楽しむことを考えて!思い立ったらすぐ行動!です。

Q. 福岡への移住を考えている方へメッセージをお願いします。

住めば都です。思い立ったら行動した方がいいと思います。自分はあれこれひとりで悩む前に、転職や移住に関していろいろな知識を持っている人や団体がたくさんあると思うので、そういうところを頼って相談してみるのはどうでしょうか。まぁ、もちろん、必ずしも転職や移住をすれば今より楽になるわけではないので、そこは冷静に判断した方がいいかなとは思いますけど。

まずは、移住を楽しむことを考えようってした方がいいのかなって思います。『人生楽しんでなんぼ!』ですよ。僕も今は、子どもとずっと一緒にいられるので毎日楽しいですよ。

※当インタビューは、2014年12月18日に行われたものです。

参考文献

(1)筑後田園都市推進評議会事務局, "ちくご移住計画2014~木工職人編~ 募集要項", 福岡県・筑後地域への移住/定住/交流サイト, 2014/10/06, http://kurashi.chikugolife.jp/wp-content/uploads/2014/06/bosyuyoko2014_craftsman.pdf,
(参照2015/02/02)

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