移住者インタビュー

LIFE STYLE 大川市

大川に来て家族で過ごす時間が増えました。大川の人と空と景色がすごく好きです。

移住者DATA

ターン

Profile
市田 里実さん(39歳)
Data
神奈川県海老名市から大川市へ、ご主人の友之さん、2人(4歳、1歳)のお子さんと一緒に家族で移住。
現在、地域おこし協力隊員としてフェイスブックやツイッタ―などで、大川市の魅力を発信している。
Work
地域おこし協力隊員、フリーライター

家族団らんの時間がもっと欲しかったんです。

Q. 大川に移住を決めたきっかけを教えてください。

大川へ来る前は、神奈川県の海老名市にいました。主人の職場は家から1時間半くらい。朝早く家を出て夜残業があれば、子どもに会えないまま一日が終わる日もたくさんありました。でも、子どもが小さい時は一瞬なので、できれば主人にも一緒に成長を見てもらいたいし、家族の時間をもっと大切にしたいと思い、移住を考えるようになりました。あと、東日本大震災の放射能の影響もちょっと心配でした。それもきっかけのひとつです。

Q. 放射能について、特に気になられたことは?

土壌の汚染ですかね。子どもが小さいので、外で遊ばせているときにどうしても土を触ったりするし、土のついた手をそのまま口に入れてしまったりするので。あと、食べ物や水も、「安全だよ」といわれていましたけど、どうなのかな、と。地元で採れたタケノコやさつまいもを測定所に持って行って測定してもらうと、基準値以内ではありますがセシウムが検出されたりしていたので、「本当に大丈夫なのかな」と不安になったりもしていました。

大川の人と空と景色が気に入って移住を決めました。

Q. なぜ、移住先に大川市を選ばれたのですか?

主人が東京で家具職人をしていたので、「その仕事がそのまま活かせれば」と思っていました。なんとなくツイッタ―を見ていたら、「ちくご移住計画」の「木工職人編募集」というツイートを見つけまして、「あ、これいいんじゃないのかな」と思って、夫にこの移住体験を勧めてみました。

Q. 移住体験の期間はどれくらいですか?

2013年11月から2014年2月の3ヶ月間です。

Q. いつ、移住を決められたのですか?

すぐに決めたというわけではないです。大川滞在中に九州の他の地域も車で回ってみました。でも、3ヶ月大川で過ごすうちに、主人がお世話になっていた会社の方がすごく良くしてくださったり、大川市役所の方が良くしてくださったり、子連れでカフェに行くうちに顔見知りが増えたりして、「あ、ここでやっていけるかな」と思うようになりました。

Q. 大川に移住を決めた決め手は?

そうですね。人の優しさですかね。あと、空の広さだったり、きれいな景色だったりです。

大川に来て家族との時間が増えました。この時間を、これからもっと大切にしていきたいです。

Q. 大川に来られてからの、暮らしや生活の一番の変化は?

家族で過ごす時間が増えました。移住前は、週末以外お父さんと子どもたちが朝ごはんを一緒に食べることはありませんでした。でも、今は、お父さんが仕事の日でもみんなで朝ごはんを食べられるし、お夕飯もみんなで食べられます。みんなでごはんを食べ、みんなでお風呂に入って、みんなで寝る。家族が一緒にいる時間が長くなったということが、大川に来て一番変わったことです。

家族で干し柿作り。お父さんと娘の作業風景を里実さんがパチリ記念撮影。

Q.これから大川で、どういうふうに暮らしていきたいですか?

子どもとの時間をもっと大切にしていきたいと思います。一緒に干し柿を作ったり、お味噌を作ったりしながら、食べ物がどうやって作られるのかを教えていきたいですね。あと、海老名では小さな畑をやっていたので、ぜひ大川でも畑をして、いろいろな野菜を子どもと一緒に育ててみたいです。

大川の方は皆さん子どもに優しいです。大川の広い空も雄大な筑後川の景色もすごく好きです。

Q. 大川市の良いところは?

公園があちこちに点在しているのがいいですね。お買い物の帰りに公園で遊んだりできるのが、子どもには嬉しいみたいです。あと、我が家は昇開橋(しょうかいきょう)のそばにあるので、昇開橋(※1)を渡ってよくお散歩に行きます。筑後川の雄大な景色は、ぜひ、みんなに見てもらいたいですね。特に陽が落ちていく時間帯は、本当にきれいです。これを見たら、みんな、大川に住みたくなるんじゃないかな。

(※1)かつては国鉄佐賀線の鉄道用橋梁だったが、佐賀線の廃線後、歩道橋として残されている。筑後川に架かる橋で、大川市と佐賀県を結ぶ。中央の可動部分が、船が通るときは上に上がり、列車が通るときは下に下がる可動式橋梁。

昇開橋の夕景
筑後川の夕景
大川最大のイベント、秋に開催される「木工まつり」には、子どもたちを連れて、取材へ出かけた里実さん。第33代さわやかかぐや姫と一緒に記念撮影。

Q. 大川市での暮らしの魅力は?

すごく人が温かいところですかね。例えば、東京では、子ども連れでお店に入るとき、ちょっと遠慮する部分があったんですけど、大川では、子ども連れで入っても、お店の方もお客さんも優しくしてくれます。職場の方も子どもにすごく優しくしてくれるので、子どもが「毎日お母さんと一緒にお仕事に行きたい!」と言うんですよ。とにかく、大川の方は子どもに優しいなと思います。

あとは、景色がいいので、ちょっと疲れたときでも景色を見ていたらリフレッシュできるところとかですかね。大川には高い建物がないので、すごく空が広いところも素敵だなと思います。それと、大川だけじゃなくって、筑後地域にはすごく個性的なお店がいっぱい点在しています。そういうお店が集まって、いろんなところでイベントをしていて、そういうところへ子連れで行けるのが楽しいです。

「地域おこし協力隊」で、大川市をもっと皆さんに知っていただくお手伝いをしています。

大川市のゆるキャラ。モッカくん(右)、モクミちゃん(左)。

Q. お仕事について教えてください

「地域おこし協力隊」として、大川市をセールスする仕事をしています。フェイスブックやツイッタ―などで大川市の魅力を発信したり、イベントに参加して大川市のことを皆さんにPRしたりしています。

この仕事を通じて、大川市民の方々とお会いする機会が結構あるんですけど、熱い方が多いですね。ふるさとの大川が大好きな方がほとんどです。

そして、優しい方も多いです。移住して来た私たちのことを皆さん気にかけてくださいますし、職場でお米や野菜を頂いたりすることも、とってもありがたいです。

大川の家具や特産品のかぶりもので、大川をPR!熱くて優しい大川の方々と。
「大川市のゆるキャラ、モッカくん(前列の左から2番目)、サンキューお兄さん(前列の左から3番目)、里実さん(後列の中央。大川家具のかぶりものを被った女性)」

何かひとつ惚れたところが見つかれば、移住先でも楽しく暮らせると思います。あまり気構えずに、気楽に移住するのもいいんじゃないでしょうか。

Q. 福岡に移住を考えている方にメッセージをお願いします。

仕事だとか、環境だとか、そういうことも大切だと思いますが、人だったり、景色だったり、食べ物だったり、何かひとつ、「ここいいな。惚れたな」というところが見つかれば、移住先でも楽しくやっていけると私は思います。「もしダメならダメでもいい」と思って、私は大川に来ました。人生いつでもやり直しはできますし。あれこれ考え過ぎないで、気軽に移住してみるのもおすすめです。「移住」というとなんだか重いですよね。「引越」ととらえれば、だいぶ気軽になりますよ。

※当インタビューは、2014年12月18日に行われたものです。

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