移住者インタビュー

LIFE STYLE 遠賀町

福岡に引っ越して一番良かったのは、子どものこと。自然の中でのびのびと、都会ではできないことを経験しています。

移住者DATA

ターン

Profile
高崎洋介さん(36歳)・香織さん(31歳)
Data
2007年に埼玉・東京から移住。その後、福岡で結婚。子どもは3人(6歳、4歳、11ヶ月)。
Work
米、麦、野菜などを生産する農家。JRの駅で野菜の無人販売も行っている。

「田舎」に憧れがあって。田舎暮らしや農業をしてみたかったんです。(香織さん)

Q. 移住のきっかけを教えてください。

洋介さん:もともと私は福岡県出身ですが、大学を卒業して埼玉に住みながら東京でサラリーマンとして働いていました。両親が年を取って、実家の周囲では農業をやめる人たちが多かったのですが、自分たちはやめるよりも農業に挑戦してみようと思って福岡に帰ってきました。

香織さん:私は以前から農業をしてみたいと思っていました。東京で生まれ育って、両親の実家も東京で「田舎」がなかったから、田舎暮らしや農業をしてみたかったんです。両親にも特に反対はされず、「やってみな」と背中を押してくれたので、福岡へ来て結婚しました。

野菜も、魚もみんな安くて新鮮でおいしい!地域の皆さんも、すんなりと私たちを受け入れてくれました。(香織さん)

洋介さん 香織さん
Q. 引っ越して来た当時に感じたことは?

香織さん:野菜がすごくおいしくて、東京とは全く違う!魚も安くて新鮮でおいしいですね。

洋介さん:一方で、飲食店やコンビニ、スーパーなど、お店の数が少ないのは不便ですね。車がないと移動も大変です。

香織さん:悪阻(つわり)がひどくて動けなかった時は特に、お店が近くになくて不便でしたね。

地域のみなさんは、最初からすんなりと私たちを受け入れてくださる方が多かったです。近所のおばあちゃんともすぐ仲良くなれました。子どもが保育園に行くようになってからは同世代の友達もたくさん出来ました。

泥遊び、畑いじり、竹のぼり・・・子どもたちに、都会ではできない自然に触れ合う経験を。(洋介さん)

洋介さん 香織さん
Q. 移住して来て、良かったことを教えてください。

洋介さん:一番良かったのは、育児ですね。東京では、遊びに行くといっても海も山も近くにはありません。その点、ここでは自然の中でのびのびと遊べる環境が、身近にあります。

香織さん:保育園でも、子どもたちは裸足で遊んだり、畑いじりをしたり、田舎ならではの経験をしています。運動会で4歳児が5メートルの竹のぼりをするなんて、東京の保育園では考えられないですよね。私の両親が東京から来てびっくりしていました。

洋介さん:園内には畑があって、園児たちがさつまいもや枝豆を育てたりできるのも、田舎ならでは。畑仕事は私も手伝いに行きますが、そういったコミュニケーションが取れるのもいいなと思います。

それから、私は気管支が弱くてよく風邪を引いていたのですが、福岡に帰って来てから風邪を引きにくくなったと思います。空気や食べ物の影響でしょうね。

大根

香織さん:休みの時はしょっちゅうドライブして、温泉にもよく行きます。東京では朝思い立って、「今日行こうか」という距離に温泉はなかなかありませんよね。別府や湯布院に行くこともあれば、脇田温泉など近所の温泉もよく利用しています。

洋介さん:あと、私は町の柔道クラブと中学校の部活で、柔道を教えています。自分も小さいころから柔道を習っていたのですが、その先生が年配になってきて、現在は自分が教える側です。上の子ども二人も柔道をやっていて、上の子は昨日の試合で優勝したのですが、自分が子どもの時に受けてきた指導を、今度は地域の子どもたちに伝えていきたいと思っています。

おいしい物を作り続けて、喜ばれる仕事をしていきたい。(洋介さん)

洋介さん 香織さん
Q. 今のお仕事の内容と、今後の目標を教えてください。

香織さん:今は米、麦のほか、ブロッコリー、博多つぼみ菜、かぼちゃ、大根など様々な野菜を作っています。野菜は、JRの5つの駅で毎日、野菜の無人販売をしています。黒大根など少し変わった物も作っていて、よく売れます。

洋介さん:おかげさまで無人販売の野菜も好評で、今では家に直接買いにいらっしゃるお客様も増えました。今後もおいしい物を作り続けて、より多くのお客様に喜んでいただきながら、イベントへの出店やビニールハウスなどにも挑戦していきたいと思っています。

※当インタビューは、2014年10月27日に行われたものです。

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