ボタ山に月が出た—昭和遺産の町・田川とその周辺を訪ねる—

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田川市 居住体験

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田舎を満喫できる赤村—田園地帯を歩け歩けツアー—

カテゴリ:住 更新日:2016.01.15

ずっとサボっていて言うのもなんだが、本ブログの執筆期間にも〆切がある。それが今日で、この先、書き足すことも改変もできない。
職業柄、自ずと長文になりがちで、人の倍量書いてしまうということは、すでにノルマは達成しているという意識でもいたが、まぁ、回数が満たなかったので、ズルズルと来てしまった。取材はこの何倍もしたし、まだスケッチ的には書き残したい事柄はある。しかし、キリもないし、最後に強く印象に残った光景についてのみ記しておく。
それは田川郡部の中でも最も「田舎」とされる、赤村の田園風景だ。

赤村は近隣随一の米所で、養豚でも知られる。田川伊田の駅前にも道の駅の出張店があり、そこで買い物もした。道の駅ではその米を食わせる日替わりランチを出すのだが、土日はカレーが食べ放題と聞き、一度は訪ねたかった。
ところが、11月29日に地域の九州自然道を歩く会があると聞かされ、急遽参加することになったのだ。登山めいた箇所もあったが、概ね平地を歩く。しかも、大体は舗装路なので、登山を趣味とするぼくにはいささか拍子抜けする面もあった。
もっとも、距離は相当あり、20名ほどの参加者の中には高齢者もいたので、リタイアする人もいるのではと心配になった。が、皆さん健脚で、そんなこともなく、広い村の観光ポイントをてくてくと徒歩で制覇した。

この企画自体は「九州自然歩道フォーラム」の事務局スタッフ、福島優さんらの指導を仰いでいる。九州自然歩道フォーラムはNPO法人グリーンシティに属し、文字通り、九州全土を網羅するこの自然道のよさをアピールし、こうしたイベントを時に催すのが設立趣旨。
福島さんは実は生まれも育ちも東京で、福岡大学に進学し、以来、福岡市に住み着いている。そんな例は他に皆無だったらしく、同窓生にはずいぶんからかわれたというが、それも九州の山々、そして自然に惚れ込んでのことだ。ぼくもその点では同感だ。
また、およそ田川市・郡域で赤村ほどその自然が深いーと感じさせるエリアも少ない。いわば、本物の田舎。そこにいるだけで都市部の人間は楽しめるのではないかと思った。

地のものを活かした手作りの弁当を堪能し、広域観光協会会長の自宅に招かれ、とろけるほどに甘い干し柿を振る舞われるというオプションも充実していた。が、なにより心地よかったのが、山間部の滝巡りを終えての終盤、ただひたすら広々とした田圃の畦道を歩いたことだ。
普段も駅前登山で最寄り駅から登山口までそんな道を行き来することはある。が、行きは山に向かって心急いているし、下山後は温泉とビールのことしか考えていない。だから、すでに稲の刈り取りも終えた、そんな道をのんびり歩くこと自体、新鮮に感じた。秋の最後の気配が濃密に漂っていたせいもあるが、小川が這うように流れ、人家がぽつんぽつん…という侘しさが実に絵になっていた。

そんな中、子どもたちの集団がドロケーかなにかして遊んでいる。それを見て、参加者の高校教諭のシニア男性が「こんな風に町じゃ誰も遊んどらんもんね」とつぶやいた。
この子たちもビデオゲームもし、アニメに夢中にもなるだろう。が、それより魅力的な遊び場が眼前に広がっている。だから、家を飛び出し、空き地で男女の区別なく集まり、仲よく戯れているのだ。
市中で会った誰かが言っていたが、赤村は田川でも「一番の田舎」。しかし、今となれば、田舎であることで光っている。中途半端に過疎化が進み、まとまりを失っている市部よりはそのいなたさ、純朴さがむしろ売りになる。
実際、田川には観光資源が乏しい。かつての炭坑の町ということで、石炭・歴史博物館もむろん見物したが、炭坑住宅の再現が心に残ったくらいだ。他は寂れて、見る影もない。
だったら、田舎をこそプロデュースする本企画、狙いは悪くない—と思った次第である。

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