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入居がきっかけで新しいつながりが生まれた!入居インタビュー「株式会社クリップス」

入居がきっかけで新しいつながりが生まれた!入居インタビュー「株式会社クリップス」​

2022.10.17

株式会社CLIPs(以下、CLIPs)
張様(代表取締役)
池端様(福岡オフィス担当)
 
――ではまず、CLIPsの事業概要と、福岡進出の経緯を教えてください。
 
張様 私たちは、ライブコマースで地方創生している会社です。商品開発・地方のイノベーションを中心に運営しています。
特に私たちは「地域密着型プラットフォーム」を構築しています。例えば、他県になりますが、大分県別府市では、竹細工の工芸品をもっと多くの人に知ってほしいという思いがあり、ただ売るだけではなく、認知を広めるような活動(コンテスト)などを企画して新しいブランド化を図り、今までにない竹細工の製品を世に出す、というイノベーションを目指しています。
ただのプラットフォームから抜け出し、商品開発・販路拡大等を地元と一緒に行う会社になっています。
そういった活動をしていく中で、やはり地元密着型となると地元(もしくは近辺)にオフィスと社員がいる必要性があります。私たちのようなベンチャー企業ではまだその体力がなかったのですが、福岡県のサテライトオフィス誘致事業のタイミングと合致してご縁がありました。
 
――なるほど。地方創生がそもそもの企業の軸になっているのですね。
福岡県内でほかにも候補地があったかと思いますが、この施設(さとのひワンダーベース)に決めたきっかけはありますか?
 
張様 そもそも九州進出がまだでしたが、まずは福岡県を、と探していたところ、宗像市の日の里団地の「団地再生」と、私たちがまさに目指す「イノベーションを起こしたい」というコンセプトとかなり合致しました。宗像市はとても熱意が高く、お話を聞いた時にはとてもワクワクしました。
そして、福岡県の事業ということで助成金制度があるということが、ベンチャー企業にとってはとても有り難いことでした。
 
――この土地(宗像市)で今後計画していることは?
 
池端様 オフィスを構える検討をしていた当初は、団地を中心にオンライン観光など、BtoCの事業を企画していました。
しかし、現在はBtoBに変化しています。具体的には、地域(宗像市の生産者、卸売事業者)と全国のバイヤーをつなぐバイヤー専門のライブコマースを展開しようとしています。既存のプラットフォームの基本はBtoCでしたが、さとのひに入居したことがきっかけで、同じく入居している方と繋がることができ、地元の魚屋さんや大島の特産品を紹介をしたい(配信したい)という声をいただき、それがきっかけでBtoBにシフトし始めました。
 
――入居がきっかけで新たな事業展開が見えたということですね。
 
張様 私たちが入居してから、サテライトオフィス運営の東邦レオ様からも「何か一緒にできないか」という思いを感じていました。ベンチャー企業は私たちの地方創生などのように「思い」が強い会社が多いのですが、思いの強さゆえに赤字になることもあります。
宗像市が助成金等のサポートが強かったですし、一緒に何かしたい人が集まったことはさらに心強かったです。
先ほど挙げた大分県別府市は、ベンチャー企業に対して手厚い支援があります。やはり人件費等も考えたときにこれらのサポートは有難いです!
 
池端様 年内に魚屋さんの配信はスタートしたいと思っていますし、同じく団地に入居されている「みどりとゆかり」さんのランチ連携企画なども今後できたらいいなと思っています。
 
――地産地消も、地方から全国への発信も、どんどん相乗効果が生まれていますね!
 
――では、福岡県の当初のイメージはいかがでしたか?
 
池端様 特に福岡市はコンパクトシティのイメージがあります。交通の便がよく、程よく自然に近くて、環境が良いイメージでした。今回の宗像市日の里団地の「団地の再生」というコンセプトが面白いなと思いましたし、あとはご飯がおいしい!人が熱い!というイメージでした(笑)
張様 特に、福岡の方と話をしていると、私たちの会社との相性・スピード感が近くて、とても心地よかったのを覚えています。
 
――福岡オフィスでの働き方はどういうスタイルを検討していますか?
 
張様 東京のスタッフは週2回出社しており、福岡も出社とリモートワークとどちらも併用していく予定です。ライブコマースの収録のためにスタジオがあるので、出社は必要ですね。
あとは、「オフライン」が大事だと思っています。地方と商品開発などをするときに、現地に行かないとわからないことがたくさんあります。現状の問題点を見つけたり、職人さんに質問できたり、直接会うことで起こる会話がヒントになったりもします。これはオンラインでは出来ないことですね。「飲みニケーション」も然り、です(笑)
 
――すでに様々な相乗効果が生まれて活発になっているさとのひワンダーベースですが、今後もっと「こうなったらいいな」と感じる点はありますか?
 
張様 入居者同士の定例会などがあると今後新しい事業が生まれそうだなと感じます。今は、受動的に情報収集と発信をしているだけなので・・・例えば1泊2日で「さとのひ会議」みたいな情報交換会があったら『あ、こんな会社が入居しているんだな』という発見にもなりますし、また新しい事業展開が生まれるかもしれません。これもなかなかオンラインでは難しいことかもしれません。こういった集まりも、行政の方と一緒に企画出来たらいいなと思います。
 
――同じように地方創生や福岡進出を検討する企業へ向けて、先輩からのメッセージをお願いします。
 
張様 まだ私たちはサテライトオフィスをうまく活用ができていない点もありますが、サテライトオフィスを作ってよかったことは「赤い糸」ができたことです。地方行政の方、地元の方々、さとのひワンダーベースでいえば入居者同士のご縁、様々な「赤い糸」が結ばれました。オフィスを構えたことで、この縁がより強くなったと感じています。これは会社にとっても大きな財産です。
 
池端様 入居したからこそのご縁なので、お互いにとって良いご縁になるよう大事にしたいと思います。
 

株式会社CLIPsが入居しているオフィスはここ

 
宗像市 日の里
さとのひWONDER BASE
西部ガス株式会社・東邦レオ株式会社が宗像市と連携協定を結び少子高齢化や空き家等の地域課題解決のために取り組んでいる、団地再生事業「さとづくり48」プロジェクトを共に盛り上げる拠点コワーキングスペースです。
 
地域の交流施設「ひのさと48」内に位置し、各入居事業者や学校を含めた地域が連携し、”Co-doing”するきっかけとなる場を目指しています。
https://stzkr.com/
所在地:宗像市日の里5丁目3-98
株式会社クリップス
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