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“周囲を巻き込んで活動を共に起こす” = Co-Doingが生まれる場所 ~ 「さとのひWONDER BASE」入居セレモニー

“周囲を巻き込んで活動を共に起こす” = Co-Doingが生まれる場所 ~ 「さとのひWONDER BASE」入居セレモニー​

2022.05.21
 
福岡県で令和3年度に行われた「福岡県サテライトオフィス等誘致促進事業」。その中の一つとして、宗像市の団地再生プロジェクト「さとづくり48」が始動しました。解体予定だった日の里団地の48号棟はプロジェクトメンバーの手でリノベーションが行われ、地域住民と共に “地域の会話を生む” 場所として新たに生まれ変わり、その外観と同じくカラフルな個性が集まり始めています。
その48号棟の203・204号室を再生して生まれたサテライトオフィス空間、「さとのひWONDER BASE」。ここにオフィスを構えることとなった企業様の入居お披露目セレモニーが、4月22日、晴天の下開催されました。
 



 

今回入居することになったのは福岡県、宮崎県、東京都に本社を置く4社の企業。入居企業に加えて、ひのさと48の運営を行う西部ガス株式会社・東邦レオ株式会社、サテライトオフィスの入居支援を行った福岡県庁・宗像市役所・九州地域間連携推進機構株式会社の代表者が一堂に会した入居セレモニーとなりました。
 
まずはじめに、運営を行う西部ガス株式会社、前田氏より「この企画が動き始めて一年でだいぶ景色が変わりました。このプロジェクトに関わる皆様の熱の賜物です。また一年後にどんな風景を見ることが出来るのか楽しみです」との挨拶が。
同じく運営に携わる東邦レオ株式会社、吉田氏からは「まずは人の集まる場を作ろう。それから新たなつながりを生み出し、コミュニティを広げていくような企業様との連携がしたい。そんな構想の下『さとのひWONDER BASE』が生まれました。ここに集まる素敵な方々とこれから何をしていこうか、とても楽しみです」との言葉がかけられました。

今回、入居することになった株式会社クリップス代表取締役、張氏は「この場所を視察した時、建物の外にボルダリング施設があったり、一階には『ひのさとブリュワリー』という地ビール工場があったり “なんだか面白い!” という印象を持ちました。ここで働く皆様と話していく中で、この場所に集まる方たちの間でシナジーが生まれているのを感じ、是非一緒に楽しんで仕事をしたい、という思いが強くなりました」と入居の理由を語って下さいました。
また、株式会社CARTA代表取締役の矢田部氏からは「こちらに入居して、そのつながりから1件法人様の案件を確定することが出来ました! これからも宗像に未だ眠る地域資源の発掘に取り組んでいきたいです!」という声が上がりました。「さとのひWONDER BASE」は普通のコワーキングスペースでは無く、 “周囲を巻き込んで活動を共に起こす” = Co-Doingスペース。早速生まれた新しいCo-Doingの報告に拍手が起こりました。
さとづくり48プロジェクトでは、日の里学園と共同で総合学習の授業プログラム「さとのひっさつわざ(自分に備わる能力や衝動のこと)」を行い、これまでに様々なプロジェクトが進行してきました。周囲の人々と共に今後どんな活動をしていきたいかを踏まえ、入居企業の皆様にも「わたしのひっさつわざ」を発表していただきました。
株式会社Libertyship代表取締役、揚松氏の「ひっさつわざ」は「SAUNAのある暮らしづくり」。国産材を使ったパーソナルサウナブランド「ONE SAUNA」を各地で展開する揚松氏は「サウナはただ入るだけではなく、サウナを通じて人がつながるきっかけになったり、人と人との仲を深めるために一役買ったり、それがあることによって暮らしが豊かになります。この場所でも今後、サウナを通じたコミュニティづくりをしていきたいです」という、展望が語られました。

8knot.h代表取締役の久保氏からは「宗像・地島の天然わかめをおいしく食べるライブを盛り上げる♪」という「ひっさつわざ」を発表。「宗像・地島の天然わかめはとても質が良く、もっと広く知っていただきたいと思っています。けれど、そこには課題もあります。これまで一人で悩んでいましたが、さとづくり48プロジェクトのチームと出会ったことで、新たな道が開けました。今後、私の経験を活かし、このチームと共に地域活性・離島活性に貢献していきたいと思っています」という意気込みが。

「さとづくり48プロジェクト」を行政の立場から見守ってこられた宗像市役所の内田氏からは「宗像市は昭和40年に日の里団地が出来て約50年が経とうとしています。過去、 “住む場所を供給する” というのが行政の大きな役割としてあったのですが、今後人口減少していく中、今度は “選ばれる町にならないといけない” という新たな目的が出てきました。ここを宗像市再生の第一歩だと考え、これから他の場所にも波及して行きたいと考えております。また、コロナ禍により働き方が見直され、住む場所と仕事の距離が近くなりました。これを良い機会ととらえ “宗像に住みながら働く” を実践していけるような活動をもっと広めて行きたいです」という声が寄せられました。

当日は、「さとづくり48プロジェクト」に参画する株式会社JTBもセレモニーに参加。株式会社JTBの玉木氏は「今後、地域の方々と地元の学校とをつなぎ、小学生・中学生たちが地元の魅力に気付けるようなプログラムを作っていきたいと考えています。市とも連携し、まずは地域の子どもたちの発想を活かしたその土地ならではの活動を、そしてゆくゆくは県外など外からも、体験学習のような形で子どもたちを宗像の地に招く活動として広げていけたら」と話して下さいました。
県と市と企業が連携し、これからもどんどん新たなつながりや人との出会いが生まれていく。 “ここに来れば、何かあるかも” そんなことを予感させる場所として、ひのさと48はこれからも進化していきそうです。

※撮影時のみマスクを外しています。
 
【ひのさと48プロジェクト】
https://stzkr.com/
文:中川文香
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