就農のみちすじ(独立自営就農及び雇用就農)
独立自営就農について
独立自営就農は自らが経営者となり栽培方法や販売方法など、自分の思うとおりに経営を展開することが出来ます。
新しいやり方で農業をしたい、自分の判断で行いたい人は、独立就農が適しているかもしれません。
その一方で、資金や農地、機械や住居もご自身で確保していくこととなります。営農計画をしっかりと立て、長期的なプランで農業経営を進めていくことになります。
独立自営就農のみちすじは様々ですが、以下のプロセスがあります。
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農業を始めたい!
情報収集
経営ビジョンの明確化
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知識・技術の習得
農業や農村を知る
技術の習得は必須
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資金の確保
経営計画を作成し必要な資金を把握
生活費も確保
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生産基盤の確保
機械・施設の確保
農地、住宅の確保
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就農
雇用就農について
組織の一員として農業に携わりたいと考える方は、農業法人等への就職をお勧めします。
また、農業法人等に就職して技術や生活を安定させた数年後に独立自営就農される方もいます。
- 1従業員として安定した給与を得られる
- 2働きながら技術を取得できる
- 3あくまで従業員なので、自らやりたい作業等に制約を受けることがある
―などが考えられます。
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本サイトやハローワークなどから
求人情報を収集 -
自分の希望に沿った就職先を選定
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就職先と面談し、
勤務条件等でお互い合意 -
雇用就農開始!
就農に際しての一番の課題は?
平成29年度の新規就農者に対して行ったアンケートでは、農家出身でない方にとっての課題は「農地の取得」が最も多く、次に「資金の調達」、「機械・施設等の取得・確保」と続きました。
就農のための3 つのポイント
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point1
意欲と情熱
なによりも「絶対に農業で夢を実現するぞ」という強い意志と熱い情熱、そして経営者能力がなければ、農業を経営として成り立たせることは困難です。今の仕事を辞める前に農作業に関する自分の素質や力を試してみることも必要です。市民農園など自分にできる範囲で体験してみてください。野菜との“相性”に気づいたり、「何を作りたいか」を考えるうえで役に立つはずです。
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point2
家族の同意
農業をするのはあなたの夢かもしれませんが、あなたの家族も一緒についていかねばなりません。そこで、都会生活から農村生活へ、収入源の変化、学校環境の変化など、これまでの生活と異なることを想定し、なるべく早い段階で家族ともよく話し合っておくことが必要です。農業は、精神面や労働面においてもひとりでするより家族と協力してするのが好ましいと思われます。
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point3
地域社会とコミュニケーション
農村に住んで農業を始めるということは、農村社会の一員となることで地域住民とのコミュニケーション(いわゆる村付き合い)がとても大事です。農村に移り住んで農業をすることは、人間関係も含めてまったく新しい環境の下で、自分で新たに事業を起こすことです。特に農業はその地域の自然特性を活用する産業ですから、これまで地域で生活してきた人にいろいろ相談できればとても心強いでしょう。
知識・技術の習得方法
福岡県農業大学校
福岡県農業大学校の特徴
- 実践主義
- 校内及び隣接する福岡県農林業総合試験場(総面積152ha)での実習や1か月間の農家留学で、最先端の知識や経営技術を習得。
- 多彩な講師陣
- 九州大学、久留米大学をはじめ、各分野で活躍の充実した講師陣。
- 充実の支援体制
- 卒業後も、県内10か所の普及指導センターが、経営技術、生産技術両面からサポート。
養成科
高い技術力と経営力を有する農業者や農業技術指導者を養成するため、2年間で教養講義とコースごとの専門講義を履修。
カリキュラムの半分は実習で、体験を通じて技術を習得。
- 専攻コース
- 野菜コース(20名)、花きコース(5名)、果樹コース(5名)、水田経営コース(5名)、畜産コース(5名)、総合コース(10名)
- 取得、習得が
可能な免許、資格等 - 大型特殊自動車免許(農耕車限定)、けん引運転免許(農耕車限定)、日本農業技術検定(1級・2級・3級) 等
研修科
即戦力となる本県農業の担い手を育成するため、6か月から1年以内で、新規就農者や就農間もない農業者を対象に研修を実施。
- 専攻コース
- 野菜・花きコース(20名程度)
研修科修了生の就農率は100%
- 注1 研修生は、養成科が行う資格取得研修や講義を、希望により受講可能。
- 注1 研修生は、養成科が行う資格取得研修や講義を、希望により受講可能。