移住者インタビュー

LIFE STYLE うきは市

自然が豊かで、人もすごく温かい方ばかり。林業にずっと関わってきたという話をすると喜んでもらえるので、期待に応えられるようにしたいと思っています。

移住者DATA

ターン

Profile
小崎 尚美さん(29歳)
Data
子どものころから自然が好きで、森林関係の仕事を志す。『地域おこし協力隊』の募集をきっかけにうきは市に移住し、地域の林業に貢献すべく奮闘中。
Work
地域おこし協力隊

環境問題から林業に興味を持ちました。

Q. 今回移住するきっかけとなったのは?

親戚が福岡県内に何人かいて、子どもの頃から毎年のように筑後地方に来ていました。3年前に親戚に連れて来てもらった時に、こういう所に住めたらいいなぁと思い、1年前に移住先の候補の一つにしてから、市内を見て回りました。その時の印象でここに住もうと決意して、仕事を探していた時にちょうど『地域おこし協力隊』の募集があったんです。

Q. 今のお仕事に携わった経緯は?

横須賀市出身というと「都会育ちだね」と言われますが、私が育った地区は自然が豊かでした。普段遊ぶのは団地の中の作られた自然でしたけど、虫を捕まえたり斜面で川を作ったりしていました。でも、身近な所でだんだん家が増えて、自然が無くなっていったので、環境問題に興味を持ち、祖父が山の手入れをしていたので少しずつ林業にも興味を持ったという感じですね。

それで、大学では林業を専攻しました。卒業後は事務職ではなく、林業に貢献するために手に職を付けて木工職人として林業に関わりたくて、木工の学校に行きました。その後、木工と林業に関わる仕事をしていたので、うきはでもどちらかに関われたらと思っていた時に、うきはの『地域おこし協力隊』では「地域資源活用プランナー」の募集があることを知りました。具体的には、未利用の間伐材や柿の剪定枝を、ハウスの暖房や薪ストーブの薪として使うための仕組みづくりや、竹の利用法を模索しています。

今年は、人生で一番ぶどうを食べた気がします。

Q. うきはの印象は?

やっぱり第一印象のとおりで、自然が豊かで、人は温かい方ばかりで、伝統的な景観が残っています。仕事の関係で山に行って一日作業になるときは、お昼を一人500円で出していただくんですけど、「おかわりいっぱいあるよー」などと声をかけてくれて、親戚のおばちゃんみたいです。地元の方はゆったりしていて、いつも冗談を言い合うような雰囲気がありますね。

それに、うきはは「フルーツ王国」というとおり、果物がとても豊富です。食べ物はなるべく直売所で買うようにしています。全部おいしいですね。私はぶどうの産地に住んだことはないので、(うきは市に移住して来た)今年は、人生で一番ぶどうを食べた気がします。あと、豚足や馬肉をこんなにたくさん食べるのも初めての経験ですね。

それから、チェーン店が少なくて、個性のあるこぢんまりしたお店が多いです。車で通り過ぎてしまうのはもったいないと思います。

うきは市は柿やぶどうをはじめとして、梨、いちじくなど、あらゆるフルーツの産地です。

自転車で通勤できるくらいの地域に住みたかったんです。

Q. うきは市に来て良かったことは?

市役所で協力隊をしているおかげで、いろんな方とお話することができます。人見知りな移住者としては、すごくありがたいですね。

初めは市役所の職員さんに、仕事上関係がありそうな会社に連れて行ってもらったんですが、私が林業に関わってきたという話をすると喜んでいただけるので、期待に応えられるように取り組んでいきたいと思っています。

それから、うきは市には製材所が多いことは知り合いから聞いて知っていたのですが、福岡県中の木材が集まって来る場所だということは引っ越して来てから知りました。

仕事中。木材チップ活用社会実験の経過観察を担当しています。
市役所に戻ったら調査結果をまとめます。
他の協力隊員と一緒に行った「かき色の市」にて。童心に帰ってます(笑)。

また、うきは市内では毎週のように料理を楽しむ会や講演会などのイベントが開かれているので、そこで出会いがあるのもいいですね。地元の方はもちろんですけど、移住して来られた方にも会うことができて、いろいろ話を聞いてすごく刺激を受けています。うきはが大好きで、やる気やアイディアにあふれた方が多いので、見習いたいなぁと思いますね。

Q. 林業に関わる上で、うきは市を選んだ理由は?

職場まで自転車で通勤できるくらいの地域に住みたかったんです。他の地域では、山の方で働くことはできても、そういう所には賃貸住宅はないことが多いです。あったとしても一軒家で、一人では住みたくないですが、うきは市は比較的山と街の距離が近いですし、協力隊は街の賃貸住宅に住むことができたのでありがたかったです。自転車で通勤できるので、毎日すごく気持ちいいです。職場までは自転車で10分ぐらいです。あと、電車(汽車)の音が好きなので、JR久大本線が通っていることも決め手になりました。

杉や檜の良さをたくさんの方に知ってもらいたいです。

棚田まなび隊の「新米祭」にて。丸太のコンロを作るため切り込みを入れようとしているところ。

Q. うきは市で、どのように暮らしていきたいですか?

今は賃貸住宅を借り上げてもらっていますが、将来的には木の家に住んで、庭や畑のある生活がしたいですね。それから、本当に夢ですけど、木工機械を自由に使える環境で、小物などを作れたらいいなと思っています。材料は主に針葉樹を使い、スギやヒノキの良さをたくさんの方に知ってもらいたいです。まだ製材所の方とのつながりはほとんどないですけど、一緒に商品開発をして地元産の木製品が増えていったらいいなと思います。

Q. 何かやりたいことはありますか?

来年度以降の協力隊の活動の話を最近していて、家でもずっと考えているんですが、観光客の皆さんが思わず買ってしまうような、木製のお土産を作りたいです。それをきっかけとして、身近な山や、林業という産業に興味を持つ方が増えてほしいです。

果物や野菜がおいしくて、水も良くて、景色もきれいです。

澄みわたる青空と耳納連山

Q. 福岡に移住を考えている人へのメッセージをお願いします。

うきは市は自然が好きで、自給自足をしてみたい方にはすごくいい所だと思います。

果物や野菜がおいしくて、水も良くて、景色もきれいです。朝、家を出ると耳納連山がバーッと見えるんですけど、その表情が毎日違うんですよ。山を覆うように雲がかかっていたり、果樹園がはっきり見えたり。日の出や夕焼けも毎日違って、写真を撮りたくなります。

四季折々の風景と食べ物を楽しむことができます。ぜひ、うきはでの生活を体験してみてください。

※当インタビューは、2014年12月16日に行われたものです。

こちらのインタビュー記事もおすすめです

  • 柳川市 ターン

    日本文学・翻訳研究 岡山 恵美子さんインタビューページへ

    オーストラリアから“特別なまち”柳川に移住。アジアへ開かれた福岡を拠点に海外と交流、そして地元の人々へ柳川の魅力を伝える。

    シドニー大学名誉教授・アーバンデザイナー バリー シェルトンさん、 日本文学・翻訳研究 岡山 恵美子さん

  • 大川市 ターン

    市田里実さんインタビューページへ

    大川に来て家族で過ごす時間が増えました。大川の人と空と景色がすごく好きです。

    地域おこし協力隊 他 市田里実さん

ページトップ
へ戻る

ふくおかよかとこ移住相談センター

福岡窓口

〒810-0001 福岡市中央区天神1-4-2
エルガーラオフィス12階(福岡県若者就職支援センター内)
TEL・FAX:092-712-2325
営業時間:10:00~18:00(平日) 10:00~17:00(土日祝日)
※年末年始は休業

東京窓口

〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-10-1
東京交通会館8階(ふるさと回帰支援センター内)
TEL・FAX:03-6273-4048
営業時間:10:00~18:00
※月曜、祝日、盆、年末年始は休業

Copyright ©Fukuoka Prefecture All rights reserved.